市販薬を買った分だけ税金負担を安くする方法!
(2)識別マーク
医薬品を購入する際、商品に以下のマークが付いているか確認しましょう。以下のマークが表示されていればセルフメディケーション税制の対象医薬品です。
なお、このマークの表示は義務ではなく、すべての対象商品についているわけではありません。マークのない商品については、最終的には、前述の一覧で確認する必要があります。
(3)購入したレシートを確認する
ドラッグストア等で買い物をしたらレシートを確認してみましょう。セルフメディケーション税制に対応しているレジを使っているお店であれば、セルフメディケーションの対象商品であることがわかるようになっています。例えば、商品名の前に星印などが印字してあったり、対象商品のみ抜き出した合計額が記載されていたりします。なお、セルフメディケーション税制を利用するためには、確定申告が必要になります。その際、証明書類(レシート等)には次の項目が明記されていることが必要になります。
・商品名
・金額
・その商品がセルフメディケーション税制対象商品である旨
・販売店名
・購入日
この5つの項目が記載されていれば、レジから出力されたレシートでも手書きの領収書でもどちらでも構いません。もし、レジから出力されたレシートに5つの項目の記載がない場合は、手書きの領収書を受け取っておくと安心です。手書きの領収書の場合は、ただし書として「セルフメディケーション税制対象商品購入代として上記正に領収いたしました。商品名『~』 かぜ薬1点、~薬1点…」といったようにすべての対象商品を書いてもらう必要がありますので漏れがないように注意してください。
さて、このような商品の購入額を控除できるわけですが、具体的な金額については次回、触れていきたいと思います。
亮子「対象商品となるかどうか、とにかくレシートを集めておく必要がありそうだね」
啓子「そもそも、『セルフメディケーション税制』というものがあることを覚えておいていただけたら、と思います。」
亮子「実際に税制の優遇を受けるためには、確定申告が必要なんだよね?」
啓子「はい。その点は次回ということで!」
(文=平林亮子/公認会計士、アールパートナーズ代表、徳光啓子/公認会計士)