毎月多額の銀行口座引き落とし…シニアは今こそ「おカネの断捨離」で無駄な出費撲滅!
先日、70代のお客さまから「今年のお正月に、友人から『終活年賀状』を受け取って……。同年代として気持ちはわかりますが、さびしいもんですね」というお話を伺った。
終活年賀状というのは、「終活の一環として、年賀状は今年で最後にさせていただきます」という文面の年賀状のことらしい。高齢になって、これまでの付き合いを見直したり、年賀状作成の負担を軽減したりした際に、送るもののようだ。ある調査によると、65歳以上の2人に1人が「終活年賀状」を受け取った経験があるという。
とはいえ、せっかくの終活年賀状も、孫の誕生などで、つい再開してしまうケースもあるらしい。長年の習慣というのは、なかなか変えられないものなのかもしれない。
ある意味、人生の終わりに向けて準備をする「終活」が、ここまで広まってきたともいえるが、終活年賀状と同じく、“断捨離”を実行するシニアも増えてきている。
断捨離でお金は貯まる?
断捨離は、不要なモノを片付けたり、処分したりする行為だけでない。それを行うことで、何が自分に必要かを気づかせてくれる。悩み事がなくなり、気持ちが穏やかになる、健康にもつながるといった効果も期待できるという。モノにあふれた散らかった部屋で生活するよりは、スッキリ片付いた、お気に入りの品々だけに囲まれた生活のほうが気持ち良いだろう。
なかには、断捨離のメリットに「お金が貯まる」と挙げる方もいるが、確かに、きちんと家計管理ができている方のお宅は、総じてキレイだ。お金を貯める目標が明確なので、ムリ・ムダな消費をしないし、どこに何があるか把握しているため、家計簿や保険証券など「〇〇を拝見させてください」というとファイリングされたものが、さっと出てくる。ファイナンシャルプランナー(FP)としては、貯蓄体質になりたければ、断捨離とまではいかなくても、日頃から整理整頓を心掛けることをオススメしたい。
断捨離は人生の満足度をアップさせるための手段?
シニアにとって今や断捨離は人生の満足をさせるための手段にもなるらしい。PGF生命が20~79歳の男女を対象に行った「人生の満足度に関する調査2017」によると、人生満足度を上げるために行っていることや心がけについて、「自分へのご褒美」を挙げた人が20代女性(36.5%)を中心に若い世代に多かった。