転職すべきか判断するための「3つの基準」…今年、人生最高の転職チャンスの年である
5月と6月は、ちょっと疲れる季節です。4月からスタートした仕事に少し行き詰まってきたり、連休ボケが治らず働く気分がなかなかでなかったり、祝日が6月はないため休息の余裕がなかったりします。
こういう時期は「退職」や「転職」が頭にちらつくことがあります。転職について調べていると、山崎元さんのコラムや書籍に行き当たることがあるでしょう(私と名字は同じですが、親戚ではなく、まったくの他人です)。山崎さんは論理が明晰な辛口コラムで定評がある経済評論家です。12回の転職を経て、金融機関のシンクタンクに籍を置きつつ、今は自分のオフィスを構えています。
実は私、独立する前に山崎さんに転職相談をしたことがあります。ひとつ目の会社に勤めていたときご縁があって、「折り入ったご相談が……」とメールをしたところ、「そういうメールを僕にしてくる人は、まず間違いなく転職相談だよな」と笑いながら、高田馬場のモツ焼き店に誘われ、話を聞いてくれました。
そのときの相談がきっかけで、私は最初の転職に踏み切ることになるのですが、そのときのヒントが、読者の「転職したい気分」をスッキリさせるヒントになるかもしれません。ちょっとお話ししてみましょう。
転職3つのキーワードを冷静に考えてみる
やたらと煙たいモツ焼き店で山崎さんに言われたのは、今の仕事についての評価、展望、自分のキャリアプランイメージを話しなさい、ということでした。そして、それを概ね3つのキーワードで整理して話すように言われました。つまり、以下の3つです。
・「お金」……今の会社の年収はどうか、これから伸びしろはあるか、自分の能力にちょうどいい年収はどれくらいと考えるのか、将来どれくらいの年収が欲しいと考えているのか
・「仕事の内容」……今の仕事はやりがいはあるか、自分を成長させてくれているか、やりがいがないなら、それはなぜか、新しい仕事では何をやりたいのか、どう自分を成長させたいのか
・「職場環境」……職場の上司との関係(パワハラ)、同僚との人間関係(居心地)、有給取得や休日出勤、残業代支払いの状況など
私は必死に頭を整理しながら、自分の仕事の現状を話しましたが、いずれにも現状問題あり、という結論でした。
あなたがもし、仕事を辞めたいと思ったのなら、あなたも3つの項目で頭の整理をしてみましょう。