転職すべきか判断するための「3つの基準」…今年、人生最高の転職チャンスの年である
いい条件が見つかったら、内定をもらってから今の会社に退職の意思を伝えます。慰留はされるでしょうが、今まで安くこき使ってきた会社が悪いのですから、ここで情に流されないようにしましょう(慰留しても給料を上げてくれることはまずありません)。
「自分がいなくなったらこの会社、大丈夫か」と心配するまじめな人もいますが、あなたひとりいなくなってうまくいかないのなら、会社の運営が間違っていたわけですし、あなたにもっと高い給料を払うべきでした。そんなことを気にする必要もないのです。
今年は転職にトライする最大のチャンスかも
実は、今年は積極的に転職にチャレンジしてみたほうがいいと考えています。というのは、これほど正社員転職に有利な時期はそう来ないと思えるほど、チャンスが増えているからです。
有効求人倍率という調査があります。簡単にいえば、10人の就職希望者に10人の募集があれば1倍、5人の募集しかなければ0.5倍という感じです。少ないほど厳しい状況ということです。今年3月、正社員の有効求人倍率は1.08倍です(厚生労働省)。パートも含めた有効求人倍率でみると1.59倍となっています。
10年くらい前の2009年前後、正社員の有効求人倍率は0.2倍まで落ち込んでいました。文字通り「正社員になるのは難しい」状態でした。13~14年くらいでも0.6倍ですから、やはり厳しい壁だったかもしれません。
しかし最悪だった頃の5倍、数年前の2倍も正社員になるチャンスが転がっていることになります。これをつかまない手はありません。
あまりのんびりしていると、この数字は縮小すると思われます。正社員の確保が進めば、会社は募集を打ち切ることになりますし、景気が冷え込み始めれば、これまた正社員募集はガクンと減少することになるからです。また、今がチャンスだとみんなが気がつけば、ライバルの多い選考になりますから転職の成功率は下がります。
新社会人になる就活のとき、あまりいい会社を選ぶチャンスがなかった人、転職をしたが冴えない転職になってしまった人は、今年は人生最後の最大の転職チャンスかもしれません。
「転職の検討の余地があるか」自分と仕事を見直してみて、必要ならぜひ転職活動にチャレンジしてみてください。
(文=山崎俊輔/フィナンシャル・ウィズダム代表)