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「お疲れ様」は目上の人に対して使ってはいけない?
上皇となられた先代天皇の退位に際して、タレントの山田優さんがInstagramで「天皇皇后両陛下 お疲れ様でした」と投稿したところ、言葉遣いがおかしいなどと批判が殺到し、炎上しました。「お疲れ様」の誤用だという主張です。
ぼくが子供の頃から、目上の人には「ご苦労様でした」と言ってはいけません、「お疲れ様でした」を使いなさいという、自称“マナーのスペシャリスト”がテレビで言っていました。だから、アルバイトを始め、社会に出てからは、「ご苦労様」という言葉を用いたことはありません。しかし、調べていくと、目上の方に「ご苦労様でした」と言うのは間違っていないようです。
昭和天皇に対し、三木武夫首相が「ご苦労様でございました」とおっしゃったこともあります。目上の方に対する「ご苦労様」の禁止は、平成になって、どこかの誰かが勝手につくったルールで、本来、用いても問題ありません。
ただ、受け手側の認識の問題もあるので、日常生活では用いないほうが無難ではあります。それと同じように、天皇に対し、「お疲れ様でした」を用いてはいけないという批判は、どのような根拠によるものなのか定かではありません。国語辞典編纂者で『三省堂国語辞典』編集委員の飯間浩明氏は「別に間違っとらん」と指摘し、批判する側の認識こそ間違っているとの見解を示しました。「ご苦労様」のように、根拠のない批判だったのかもしれません。
皇室の方の預金や所有する調度品が、相続時にどうなるかはわかっていませんが、今後、正確な情報と取り扱いが判明した際には、紹介したいと思います。
(文=さんきゅう倉田/元国税局職員、お笑い芸人)
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