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投資を始めるなら今年がチャンス…老後資金は来年の新NISA開始前からつくる

文=藤村紀美子/ファイナンシャルプランナー・高齢期のお金を考える会
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「Getty Images」より

「老後資金2000万円必要」と言われて貯蓄に励んでも、預金による利息は微々たるもの。これでは老後資金として足りないと思っている方、今がチャンスです。

 2014年から開始された「(一般)NISA」、2018年から開始された「つみたてNISA」では非課税額が少ない、非課税期間が短いと思っている方、2024年から始まる「新NISA」では2023年までのNISA枠を大幅に拡大して1800万円までが非課税、無期限で投資できます。

 そこで、それぞれの違いを表にしてみました。

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  新NISAは1800万円まで無期限に非課税で投資できるので、老後資金も貯めやすくなります。まだ新NISAは始まっていませんが、現行のNISA制度で利用している金額は、新NISAの非課税保有限度額には算入されないので、2023年中にNISAを開始し、2024年から新NISAを開始すると、最大1920万円まで非課税で投資可能となるのです。

 さて、投資を開始するにあたって、まず問題になるのが取引をどのような方法で行うかです。

【取引方法】

 取引方法としては、(1)金融機関の窓口で職員を通して取引する方法、(2)自分自身でインターネット(パソコン又はスマホ)で取引する方法、の2つがあります。年配の方のほとんどは、「インターネットは怖い」「窓口で金融機関の職員に聞きながら取引するほうが安心だ」とおっしゃいます。しかし、窓口とインターネットでは、取引手数料が比べものにならないくらい違います。インターネットのほうが手数料が10倍位安いというケースもあり、その上、いつでもどこでも取引ができます。そう考えると、自分でインターネットを使い取引するほうがはるかに便利でお得です。

 私が考える方法は、取引する時に金融機関の職員に一緒に居てもらい、パソコンの操作方法を教えてもらいながら自分で取引する方法です。パソコンの操作方法もわかるし、手数料もほとんどかからないので一挙両得です。

 次に、今年中にNISAで投資を開始する場合、どのNISA枠を使うかが問題です。

【どのNISA枠を使うか】

 来年からの新NISAでは積立投資枠、成長投資枠の双方を使うことができますが、今年は「つみたてNISA」か「(一般)NISA」のいずれかしか使えません(18歳未満は「ジュニアNISA」)。「つみたてNISA」は取扱商品がかなり少ないです。ということは長期、分散、積立に適した厳選された商品の中からしか選ぶことができないのです。

 投資初心者にとっては安心して投資できるメリットがりますが、「つみたてNISA」は非課税投資枠が40万円しかないので、もっと投資したい人は120万円まで投資できる「(一般)NISA」で投資したら良いでしょう。

 今年から非課税で投資を開始したら10年後、20年後にはどのくらいの老後資金が溜まっているのか楽しみです。

(文=藤村紀美子/ファイナンシャルプランナー・高齢期のお金を考える会)

藤村紀美子/ファイナンシャルプランナー・高齢期のお金を考える会

藤村紀美子/ファイナンシャルプランナー・高齢期のお金を考える会

(立教大学ドイツ文学科)卒業後研究室で副手を1年務め結婚。女児2人を出産し、下の子が3歳になったときに(中央大学法学部)に学士入学。法律の面白さに惹かれ、卒業後も勉強を続ける。宅建とFP試験に合格(CFP、宅地建物取引士)。その直後夫の赴任に伴いアメリカに約8年居住。帰国後FPとして働き始める。講演、相談、執筆を行う。その間、簡易裁判所、家庭裁判所で調停委員、参与員、司法委員を定年まで勤める。
著書:「100歳まで安心して暮らす生活設計」(共著)、「どっちがお得?定年後のお金」(共著) ‘高齢期のお金を考える会’メンバー。高齢者施設を多数見学し、高齢者施設の種類、内容、注意点、選び方等を勉強する。

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