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例えば、返戻率が110%とパンフレットに記載されていたとしよう。払う保険料が100万円なら18年後に110万円を受け取れるという意味となる。確かに10%増えているが、これは18年間で10%しか増えなかったということもできる。1年当たりの利回りで考えると、わずか0.55%だ(一時払いのケース)。
毎月保険料を支払う場合であっても、1年当たりの利回りは約1.2%となる。もちろん、現在の定期預金よりは良い利回りだろう。しかし、将来金利が上昇したとしても、保険の利回りは1.2%のままだということを肝に銘じてほしい。
もちろん、2%で物価が上昇し続けることは考えにくいが、景気の回復基調にある今、インフレに対処できるように準備しておきたい。さらに日本国債の価格がなんらかの理由で暴落した場合も、インフレが進行していく可能性は捨てきれないのだ。教育費のすべてを学資保険のみで準備をしないほうが得策だといえるだろう。
(文=横川由理/ファイナンシャルプランナー)
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