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JPX日経インデックス400選定基準
このようにROEの高い企業、営業利益の高い企業、売買代金の大きい企業、時価総額の大きい企業、さらに海外に向けてアピールしている企業を選定していることがわかる。
では、ROEは高ければ高いほど、良い企業だといえるのだろうか?
実はそうともいい切れない。なぜなら、ROEという指標は、経営者が調整することが可能だからだ。
ROE=当期純利益÷自己資本×100
ROEは当期純利益を自己資本で割って求める。単純に考えると、ROEを高くするためには、分子の当期純利益を増やすか、分母の自己資本を少なくすればよい。とはいっても、一般に当期純利益を増やすことは、現実的ではない。
一方、自己資本を少なくすることは容易だ。つまり、「自社株買いを行う」ことや、「配当金を増やす」ことによって自己資本を減らす方法が考えられる。さらに、資金を借り入れることによって、総資本(負債+自己資本)に対する自己資本比率を下げるという方法もある。
なお、経営者や投資家はROEだけでなく「株主資本コスト」を考慮する必要がある。これは株主資本に対する費用であり、株主が出資した資本に対する見返りを指している。つまり、正確に記すのであれば、ROEが株主資本コストを上回っている企業を選ぶべきだ。
いずれにしても、JPX日経400という株式指数の存在を経営者が意識することで、日本企業全体が活性化されていくだろう。JPX日経400に投資を行うには、投資信託やETF(上場投資信託)を利用する方法がある。ちなみにETFは、通常の株式と同様に証券会社にて取引を行う仕組みとなっており、取引コストを安くするなら、ETFを選ぶとよいだろう。
(文=横川由理/ファイナンシャルプランナー)
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