最終
消費者は、価値を提供する相手でもある。自分たちの商品が、その人にいかに役に立っているか。そのことを知り、学びながら価値を進化させていくことは、実は愉しいこと。いわば知的ゲームであり、差別化する上で大きな武器になるのだ。
温泉街の朝市で出会ったおばあちゃんとの会話は、10分程度だった。しかし「最終消費者に会うこと」「仕事を愉しむこと」は、食品業界に限らず、あらゆる業界に共通して重要なことだ。
顧客中心主義のあるべき姿について、実に多くのことを学ばせていただいた10分間だった。
(文=永井孝尚/ウォンツアンドバリュー株式会社代表)