そんな人にお勧めなのが「低位株」での取引だ。この低位株、数は少ないが、三井住友建設や飛鳥建設といった有名どころも名を連ねており、いずれも6000円程度から購入できる(2012年6月時点)。少額で、低リスクな取引を行いたい人にはお勧めだ。
もっともこうした低位株を1万円から運用する場合、値動きが大きな株式銘柄ならば、比較的、短期間で利益が出せることはいうまでもない。
あくまでも理論上、株価1円の株式を1万株、1万円で購入(売買手数料などは考慮外とする)、これが2円に値上がりすれば2万円となる。
こうした1円、2円の単位で値動きし、かつ予算1万円で買える株式は、その流動性が低く、たとえ買えたとしても、今度は転売できなくなるというリスクも抱えているので要注意だ。
いささか古い話で恐縮だが、かつての日本航空が会社更生法申請時、株価1円をつけた際、「1万円株(=1万円分)でも、2円に値上がりすれば2万円に」と、それまで株式取引に関心を持たなかった層でも興味を示したことは、いまだ記憶に残るところである。
もっとも、こうした事実上、倒産を告げられた会社の株式でなくとも、1万円以下で買った株式が、みるみる値上がり、結果、株価が数十万円となる可能性も多々あるものだ。
狙い目は財閥系企業と密接な関係にある低位株
しかし安定した利益を得たいという向きならば、財閥系企業と密接な関係にある1万円以下の低位株を運用すれば、大儲けはできなくとも、そこそこ小金を稼ぐことができる。
先述した三井住友建設など、安定運用できる低位株の代表格だ。低位株ばかり売買しているサラリーマン投資家は、次のように述べる。
「四季報などをみて、まず株価1万円以下の銘柄を探す。そして財閥系、もしくは『聞いたことあるな。この会社』というものをチェックする。チャートをみて、底値をつけたと思えば買い。それでしばらく置く。だいたい本体がしっかりしている会社なので、そうそう損を出すことはない」
この低位株の売買で、働きながら月に5万円の利益をコンスタントに出しているという。
日経225連動型CFDなら1万円でも売買可能!
株式取引では、投資対象を選択するだけでも手間がかかる。そんな面倒なことはしたくない――。そんな人にお勧めなのが1万円から取引できるCFD(Contract for Difference:差金決済取引)だ。