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元リクルート伝説の女性MGR 小原瑞穂氏(株式会社Hooray代表取締役)インタビュー(2)

リクルート元社員が語る「リクルートはAKB48である」

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 入社したその日から、転職や独立を目指しているんですから、それは強いはずです(笑)。
私の同期1000人で会社にまだ残っているのは50人ほどですから、離職率は95%以上です。

 AKBやモー娘。と同じですね。中味はどんどん変わっていく。AKBは、グループではなく場なんですね。1つのチャンスの場なんですね。そこで一生やる人はいないでしょう。メンバーが替わらないキャンデーズとかとは違いますよね。

――社員間の競争が激しいと、個人主義に陥ってしまうようなことはないのでしょうか?

小原 事業部によってカラーは異なりますから、競争で勝つことが大きなモチベーションになっているところもなくはなかったです。しかし、基本的には、もっと大きなものを目指して仕事をしていましたので、個人主義に陥ることは少ないかったと思います。

 例えば、甲子園に行きたい高校球児がいたとします。確かに競争激しいけど、目の前の競争に勝つだけでは、成果得られないですよね。仲間との連係プレーもあるし、みんなで競合相手を偵察に行ったり、社内のライバルに目が行くより、もっと大きな敵が社外にいたり、もっと成し遂げたいことがあったりそっちのほうに集中していますから、ライバルというより一緒に戦う仲間という意識のほうが強くなると思います。社員間の仲は、よかったですよ。よく皆で、旅行に行ったりしていましたよ。

 それに、競争というよりは、自分の目標(計画)をいかにして成し遂げるかという自己との戦いだった気がします。給与も基本高いから、競争で負けたから生活ができなくなるというものでもなかったですしね。

――そのほかに、リクルートの強さの秘訣はありますか?

小原 なんでも楽しんでしまうポジティブさと、「どうしたらやれるのか?」に集中するところです。なんとかする力は相当あると思いますよ。

――ノルマが達成できない場合は、どうなるのでしょうか?

小原 終わってしまった過去には、特にペナルティーはありません。「何が問題だったか?」「次は何を改善するのか?」が明確にされればよいと思いますが、まだ、終わっていない達成できそうもない状況では、「目標になぜいかないの? どうするつもりなのか?」などと、プレッシャーはありますね。

――聞いた話ですが、目標を達成すると、1日、庶務の女性が看護師の格好で仕事をしてくれたりするって本当ですか……?

小原 そうした「職場を盛り上げる仕掛け」は、日常茶飯事でしたよ。みんなで昼からイベントしたり、いろいろなコスプレをしたり、おもしろおかしく、普段できないことをしていました。

――小原さんは、管理職としてもプレイヤーとしても何度も成績全社1位になっていますが、秘訣はなんでしょうか?

小原 今だから言いますけど、1位なんてまったく興味がなかった。そこにいるライバルとの競争なんて、くだらないですもんね。むしろ、嫌でしたよ。目立ちたくなかった。ねたみや嫉妬のもとでしかないですからね。1位を目指している人は、1、2回は取れるかもしれない。けどね、取り続けることはできないと思います。私は、自分のしたいことが仕事の延長線上にあった(ように見えた)のです。

――それは、具体的には、どういうことですか?

BusinessJournal編集部

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