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韓国で中国人観光客からのボッタクリが大ブーム…タクシー料金5倍、のり巻き1個千円

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「Thinkstock」より

「二度と韓国には行きたくない」

 韓国を訪れた中国人が、ソーシャルネットワーキングサービス(SNS)にこう書き込んだ。彼は、韓国の人気の市場であるソウル東大門の屋台で、1個2000ウォン(180円)のキムパプ(のり巻き)を食べたが、1万ウォン(910円)の支払いを要求された。実に相場の5倍だ。揉めるのが嫌だったので要求された金額を支払ったが、こんな不快な経験をしたことで韓国を再び訪れる意思はまったく失せてしまったという。

 地理的な距離が近く、国内で韓国ドラマが人気を博していることから、韓国を訪れる中国人は多い。中国人は金払いもよく大量の買い物もするため、韓国経済に及ぼす影響は無視できない。内需が死んでいるともいわれる韓国にとって、自国に来て莫大なお金を使う中国人は逃せない「お客様」だ。

 しかし、韓国文化観光研究院の調査によると、2015年の中国人観光客の韓国再訪問率は32%で、韓国旅行は一回きりで終わる人が多い。つまり、中国人にとって、韓国は何度も行きたいと思うほど魅力的な国ではないということだ。

 それは冒頭のエピソードのように、「中国人からは高額な料金を取ることができる」と考えている商人が多いからだ。実際に、中国人相手に異常に高い値段で商品を売りつける商人や通常の2~5倍の費用を請求するタクシー運転手などは珍しくない。彼らにとって中国人は一見のお客さんで、韓国の相場がよくわからないだろうから、取れるだけ利益を取っていいと考えているのだ。

 韓国を訪れた中国人が帰国後に「韓国に行くと騙されて痛い目に遭うから行かないほうがいい」などと言い広め、韓国へ旅行する気の失せる人が出てくるとはまったく想像できていないようで、まさに「今だけを生きる」姿といえる。

 その結果、中国人は韓国以外の国へと目を向けている。特に、円安の影響もあって、日本への旅行を選択する中国人が増えている。平気で相場の数倍の料金をふっかける良心のかけらもない商人が多い韓国よりは、良心的で親切な人の多い日本のほうが魅力的なのは当然だ。

 韓国を訪れる中国人観光客が減ると、一番早く打撃を受けるのはソウルで人気の繁華街である明洞と東大門の商人たちだ。いまや明洞は、“小さな中国”ともいえるほど中国人仕様になっている。化粧品ショップは、爆買いをあてにしたセット商品ばかりで、地元の人がバラで買おうとすると「そんな売り方はしない」と断られるほどだ。東大門も、少し前までは韓国人が洋服の買い物をしに行く場所だったが、今はほとんど中国人が顧客になっている。

 一時的な利益を求める商人たちの行動は、結局は自分たちの首を絞めることとなる。これに早く気づかないと、彼らの未来のみならず韓国観光産業の未来は暗闇だ。
(文=金民優<キム・ミンウ>/ライター)

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