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森由香子「間違いだらけの食」

食生活の乱れは、こんなに体をヤバイ事態にする危険行為!栄養バランスを無意識にとる方法

文=森由香子/管理栄養士
食生活の乱れは、こんなに体をヤバイ事態にする危険行為!栄養バランスを無意識にとる方法の画像1「Thinkstock」より

 私たちは一人ひとり、生活スタイル、食事の好み、生活環境が異なります。そして、忙しく生活しているために、「栄養のバランス」について軽視しがちな人も多く、なかには意識すらしていない人もいます。

 たとえば、朝食を欠食したり、夕食後に間食をしたり、過度の飲酒・飲食をしたり、サプリメント健康補助食品を食事の代わりにしていたりと、明らかに栄養のバランスが乱れているにもかかわらず、自覚のない人がいかに多いことでしょうか。また、ビタミン、ミネラルなど特定の栄養素にばかり注目して、「これさえとっていれば大丈夫」と自分の食行動や食習慣を反省しない人も増えています。

 実は、そのような考え方や方法が、かえって健康を損なう結果を生みかねないのです。そうならないためにも、栄養のバランスにもとづいた正しい食事を実践することが必要です。

 栄養のバランスのとれた正しい食事が日常的であれば、健康維持、生活習慣病予防、アンチエイジング、健康寿命の延伸につながるのは周知の事実です。

「栄養のバランス」とは何か?

 しかし、この栄養のバランスという言葉は、わかっているようでわからない抽象的な意味合いを持つ言葉です。ここでいうバランスとは、いくつかの食品を組み合わせて必要な栄養素を過不足なく摂れていることをいいます。

 なぜ、いくつかの食品を組み合わせる必要があるかというと、どんな食品であっても、カラダに必要なすべての栄養素を含んでいる唯一無二の食品は存在しないからです。食品に含まれる栄養素の種類とその含有量は、食品により千差万別です。そのため、栄養素の特徴が異なる食品を組み合わせることでバランスをとることが可能となります。
 
 カラダに必要な栄養素は、わかっているだけでも50種類以上あります。よりたくさんの種類の食品をとることで、よりたくさんの種類の栄養素を摂ることができます。つまり、料理がバラエティに富めば富むほど栄養豊かな食事となり、栄養のバランスが整ったカラダに良い食事となりえるというわけです。

 ほかに、栄養素の働きにも理由があります。栄養素同士は、お互いに助け合って働いています。たとえば、ビタミンDはカルシウムの吸収を助ける、ビタミンCは鉄の吸収を助ける、ビタミンB12と葉酸は協力して赤血球をつくる、脂質は脂溶性ビタミンのビタミンA、ビタミンD、ビタミンE、ビタミンKの吸収を助ける、などがあります。

森由香子/管理栄養士

森由香子/管理栄養士

東京農業大学農学部栄養学科卒業。大妻女子大学大学院(人間文化研究科 人間生活科学専攻)修士課程修了。 クリニックにて栄養指導、食事記録の栄養分析、食事管理業務に従事。フランス料理の三國清三シェフととともに病院食や院内レストランのメニュー開発、料理本制作の経験をもつ。管理栄養士・日本抗加齢医学会指導士の立場から食事からのアンチエイジングを提唱している。「老けない人は何を食べているのか」「病気にならない人は何を食べているのか」「体にいい『食べ合わせ』」「太らない人の賢い食べ方」「老けない人の献立レシピ」など著書多数

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