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日本、国別幸福度調査で53位…1位のあの国、1日7時間以上の労働NG、定年退職なし

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「Thinkstock」より

 国際連合は、2016年度版「世界幸福度報告書(2016 World Happiness Report)」を発表しており、これによると「世界で最も幸せな国」、つまり国別幸福度ランキングの1位はデンマークです。ちなみに2位はスイス、3位はアイスランド、4位はノルウェー、5位はフィンランドと続き、日本はなんと53位。北欧の一角であるスウェーデンは10位でした。総じて、北欧諸国の幸福度が高いことがわかります。

 人口が約560 万人といわれるデンマークは、ドイツと国境を接しバルト海と北海に挟まれたユトランド半島と、その周辺 407 の島から成り立っている国で、55 万人が住む首都コペンハーゲン市は北側のスカンジナビア半島のスウェーデンに隣接しています。国土の総面積は 431 万ヘクタール で世界130位。61位で3779万ヘクタールの日本より、かなり狭いのですが、農用地が60%、森林地は14%を占めています。

 デンマークの幸福度が高い理由のひとつは、労働時間が短いことです。週37時間までしか労働しないという協約があり、月曜日から金曜日まで働いたとして、1日7時間労働になります。年間5週間の有給休暇を取るという制度もあるので、日本と比べるとかなりの差があります。

 女性の社会進出率も70%以上であり、本当の意味での男女同権が実現しているのかもしれません。女性が社会進出することを支える行政のシステムも、日本とは比ぶべくもないほどの充実ぶりです。保育施設の利用料補助をはじめとして、教育制度が整っているので、女性が外で働くのに適した環境が整備されています。

 また、定年という制度がなく、退職の時期は自分で決断するというのも素晴らしいことだと思います。保障制度がしっかりしているため、貧困率の低さも世界一です。税金は高いですが、国民はそれを受け入れ満足しているといえます。その結果として、幸福度が高いと考えられます。

100%オーガニック農業を目指すデンマーク

 日本の九州とほぼ同じくらいの面積しかないデンマークですが、農産物に関しては世界有数の輸出国で、欧州各国をはじめ日本や中国、東アジアに向けて、豚肉や乳製品などを輸出しています。明確な農業戦略を持っており、「競争力ある輸出産業としての農業」「環境や気候への影響を抑えた農業」を表明し、推進しています。

 コペンハーゲンの公的機関で出される食事の88%はオーガニック食材といわれるくらいにオーガニックが定着している国ですが、そもそもは1920年代にルドルフ・シュタイナーが説いた生物機能学によって啓発されたことによります。