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加計学園、新たな疑惑浮上…安倍首相と加計理事長を刑事告発の可能性

文=林克明/ジャーナリスト
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加計学園、新たな疑惑浮上…安倍首相と加計理事長を刑事告発の可能性の画像3

森友学園の木村真氏、加計学園の黒川氏が獣医学部前で合流

 ゲート前には、森友学園問題をいち早く指摘した大阪府豊中市の木村真市議会議員が大阪から駆けつけデモ隊と合流した。

「森友の問題も加計の問題も、かなりの証拠が出そろっている。灰色ではなく真っ黒でしょう。犯罪集団が、何かの間違えで権力の座についてしまった。この状態で解散とは、(安倍首相の)自分都合の解散としか思えない。

 これで自民党を勝たせたら有権者がナメられていることになる。あかんやろと思います。

 しかるべき人間にしかるべき責任を取らせるべき」(木村市議)

 このように、木村市議は疑惑隠し解散を厳しく批判した。次いで挨拶に立った「今治加計獣医学部問題を考える会」共同代表の黒川敦彦氏は、税金の使い道について述べた。

「今年3月に今治市議会は獣医学部建設のために96億円の補助を出すと決定したが、見積もりも内容も検討せずに決めてしまった。加計学園のためでなく、96億円を市民のために使え、子供たちのために使えと言いたい」

 安倍政権を揺るがす二大疑獄・森友事件と加計事件を追及する第一人者である2人が疑惑の現場で合流したのに加えて、山本太郎参議院議員が再び登壇して“ありえない解散”を糾弾した。

安倍首相、加計孝太郎理事長を刑事告発

 同じ9月23日の午後4時半からは、市役所前に集まり、そこから市内をデモ行進した。デモ解散地点の中央公民館で、第三部「今後どうする加計獣医学部 市民対話集会」が開催された。

 この集会でのポイントは、獣医学部建築費水増し疑惑だろう。施設費148億1587万円を面積3万2528平方メートルから算出すると坪単価は約150万円となり、通常の鉄骨造の建物の倍近くになる。

 これだけでも疑問だが、建築関係者からの内部告発の形で黒川氏は建物の設計図面を入手。それを専門家に見せると、「倉庫に毛が生えたような建物」「民間なら坪70万円」などという評価を得た。疑問に思った黒川氏はさらに調査を続け、E-statというインターネットで政府統計を閲覧できるサイトにたどり着いたという。

 この中にある「建築着工統計調査」に愛媛県の教育施設が7件あるうち、6件は加計学園のものだと確認できた。そこに加計学園側から提出された面積等のデータから割り出すと、坪単価は約88万1600円となる。

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