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新見正則「医療の極論、常識、非常識」

なぜ「医療を遠ざけたほうが健康になる」と言う医師は多いのか?

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「Thinkstock」より

 今日は久しぶりに、病院やクリニックに行くのが大嫌いな“非常識君”と、医者に診てもらうのが大好きな“極論君”のディベートです。非常識君が口火を切ります。

医療は資本主義社会の構造の中にあります。ですから、お金が回るほうに動くのです。つまり、どちらでもいいことは医療を行うほうに影の力が働きます。少々患者に不都合でも影の力が働くかもしれません。影の力とは、医療で収益を上げているすべての業界です。ですから、病院やクリニックが大嫌いなのです」

 常識君が質問します。

「では、まったく病院やクリニックには行かないのですか?」

 非常識君の返答です。

「1891年から98年、つまり明治の中頃に行われた日本最初の余命調査における平均寿命は、男女とも今の約半分です。男性が43歳、女性が44歳です。その後の100数十年で人の寿命は倍になりました。公衆衛生の進歩と栄養の改善、そして現代医療の発達によるものと思っています。僕はまったく医者やクリニックに行かないという完全主義者ではなくて、できる限り資本主義社会に組み込まれた医療とは距離を置いたほうが、ご利益があると思っているのです」

 極論君の登場です。

「僕は、医療は大好きですよ。非常識君の解説にあったように、平均寿命はこの100年ちょっとで倍になっています。1947年、つまり戦後の平均寿命も実は男性が50歳、女性が54歳です。最近の医療の発達によるものです。2015年には男性が81歳、女性が87歳となった平均寿命も、さらに少しずつ延長しています。ですから医療は大切なのです。健診や人間ドックなどの予防医療も大切だと思っています」

 非常識君の意見です。

「僕は健診や人間ドックは最低限の項目だけ行って、そして病院やクリニックは何か体の不調が起こったときに受診すればいいと思っています。医療を遠ざけて、そして自分で健康管理に励むほうが得策に思えるのです。バランスの良い食事、適切な運動、ストレスを遠ざける、またはストレスに強い体や心をつくる、禁煙する、お酒は控えめにといった当たり前の努力が大切に思えるのです」

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