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六代目山口組が機関紙を通じて他組織の組員にラブコール…切り崩し工作がさらに加速か!?

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「山口組新報」第14号より

 年に3回発行される六代目山口組の機関紙「山口組新報」。年内最後となる新報が、11月6日に行われた定例会で直参組長たちに配布された。毎年12月はヤクザ社会の正月を意味する「事始め」が行われるため、定例会としてはこれが年内最後という扱いになる。

「山口組新報」最新号の巻頭を飾ったのは、六代目山口組若頭補佐でもある四代目倉本組・津田力組長だ。津田組長は冒頭、時候の挨拶を述べ、今年一年を振り返った後で神戸山口組、そして任侠山口組へ向け辛辣な意見を述べている。少々長くなるが、興味深い内容なので引用したい。

「不心得者たちに依るくだんの離脱騒動から2年余りの歳月が過ぎました。ここに来て自称神戸を冠する謀反組、同じく自称任侠を冠する謀反組双方ともに明らかな綻びが生じ、組織の弱体を露呈している有様です。騒動の当初からこの不心得者達は、己の私利私欲で行動し、盃の重みを蔑ろにするのみに飽き足らず、話題作りや人心掌握のために、本来極道者が口にしてはならない戯れ言を並べ立て、マスコミを操作し、言葉巧みに配下の組員や周囲の者たちを扇動し、仁侠道に有るまじき(行為を)続けて来たのですから、始めから弱体化していく事は火を見るよりも明らかです」

「そろそろこの騒動を終焉に向かわせねばならないと思うにあたり、六代目山口組執行部としては離反者の中にいる六代目山口組への復帰を心より願っている数多くの若者たちの心情を察して、温かく復帰の道を開いてあげてほしい、との親分の寛大なお気持ちを酌み、離反者の中でも支部組員に対しては、いつでも我が六代目山口組に帰参できるよう門戸を開いている次第です。

 六代目山口組々員におかれましては、様々な縁を以って彼ら迷える若者達が、我が六代目山口組へ一日も早く復帰出来ます様、導いて頂きたいと願います」

神戸山口組が定例会を中した理由は?

 これまで何度か当サイトで報じているように、“3つの山口組”による他組織組員の引き抜きや切り崩しは激化している。津田組長は紙面を通して、あらためてその姿勢を内外にアピールしたかたちだ。その一方で、定例会の席上では、神戸、任侠の両山口組組員による“切り崩し工作”に対しての注意事項のようなものがあったと捜査関係者は語っている。

「組員を引き抜くために神戸、任侠の山口組組員と連絡を取っても構わないが、はっきりと自軍に引き入れるまでは必要以上の接触はするなとする意味合いの話が出たと聞く。要はちゃんと移籍するまで頻繁なやり取りは誤解を与える可能性もあるし、相手側への情報漏洩にも繋がりかねないので、そこのところは気をつけるようにという意味ではないか」

 11月は任侠山口組と六代目山口組が定例会を開催させたが、残る神戸山口組は、毎月8日に開催してきた定例会を中止させたことが関係者らへの取材で明らかになった。

 神戸山口組の定例会といえば、これまで淡路島にある同組有力組織、俠友会本部で開催されていたが、同本部が事務所を閉鎖させたことも今回定例会を見送ったこととなんらかの関係があるのだろうか。地元捜査関係者は、次のような見方を示す。

「前々日まで、定例会は神戸二宮にある事務所で開かれるという話が出ていたが、7日に緊急執行部会が二宮で行われ、そこで中止が決定したのではないか。定例会の後に行っていた若頭会も中止し、翌日の山健組の定例会も中止が決まったようだ」

 神戸山口組の定例会の中止に、さまざまな噂が飛び交っていると話す関係者もいるが、今は必要以上に当局を刺激しないための措置を神戸山口組がとったというのが筆者の見立てだ。10月に行われた各組幹部の大量検挙にも表れているように、当局は各山口組に対して厳しい姿勢で臨んでいる。そして、その流れは今後も変わりそうにない。
(文=沖田臥竜/作家・元山口組二次団体幹部)

●沖田臥竜(おきた・がりょう) 元山口組二次団体最高幹部。所属していた組織の組長の引退に合わせて、ヤクザ社会から足を洗う。以来、物書きとして活動を始め、『山口組分裂「六神抗」』365日の全内幕』(宝島社)などに寄稿。著書に『生野が生んだスーパースター 文政』『2年目の再分裂 「任俠団体山口組」の野望』(共にサイゾー)。最新刊は『尼崎の一番星たち』(同)。

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