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韓国、女子中学生による血まみれリンチ事件多発…凄惨画像が連日ネット&テレビに氾濫

文=高月靖/ジャーナリスト
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7時間に及ぶリンチをSNSでライブ中継

 
 この凄惨な犯行に、韓国社会で怒りの声が渦巻いたのはいうまでもない。だが釜山の事件は始まりにすぎなかった。これを契機に、韓国全土で女子中高生らの血なまぐさいリンチ事件が次々に吹き出したのだ。

 最初に浮上したのは、今年7月に起きた韓国東北部・江陵市の事件。釜山市の事件に対する大きな反響を見た被害者の姉が、SNSで加害者を告発したのがきっかけだ。傷だらけで腫れ上がった被害者(17)の顔写真も投稿され、9月5日にはまた大手メディアを通じて韓国中に知れ渡った。

 加害者は15~17歳の女子高生及び無職少女。深夜3時から7時間にわたって暴行を続け、その様子をSNSでライブ中継までしている。

相次いで発覚する中高生の集団リンチ事件

 
 9月6日にはまた、今年5月に韓国中西部・牙山市で起きた女子中学生リンチ事件が報道された。すでに加害者の女子高生2人(いずれも16)が起訴されていたが、暴行に加えて援助交際を強要するなど凶悪な犯行が人々に衝撃を与えている。

 7日にはソウル市の女性が、「中1の娘が7月に集団リンチされ全治3週間のケガを負わされた」とSNSで告発。加害者8人は、みな被害者と同学年の女子中学生だ。続いて9日には韓国中西部・大田市で13歳少女が女子中学生4人に暴行され、全治2週間と診断された。

 12日には牙山市に隣接する天安市で14歳の女子中学生同士のリンチ事件が発生。被害者が警察に通報すると、加害者2人は報復として暴行を撮影した動画をSNSで拡散している。

 27日には韓国南西部・光州市の女性が、「中学3年生の妹が女子中高生らにリンチされた」とFacebookで告発。被害者の無残に腫れ上がった顔写真が、またネットから大手メディアまで駆け巡った。

バラバラ殺人からAIDS感染まで止めどころない青少年問題

 
 イジメ、集団リンチ、援助交際の強要――。韓国の文科省にあたる教育部によると、校内暴力は2017年まで6年連続で減少したという。

 しかし被害申告に応じて各校に設置される「学校暴力対策自治委員会」の審議件数は、一貫して増加中。16年は前年比15.4%増となっており、教育部による調査方法の見直しまで議論されているほどだ。

 もちろん男子の犯行も起きているが、今年に入って特に少女絡みの事件が際立っている。3月には犯行当時16歳だった無職少女が、これといった動機もないまま8歳の女子小学生を衝動的に殺害する事件も起きた。遺体をバラバラにして遺棄、一部を知人に渡すといった猟奇的な犯行が、人々を震え上がらせている。

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