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立憲民主党、報じられない火種

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山尾志桜里衆院議員(毎日新聞社/アフロ)

 26日、立憲民主党の役員会は、民進党出身の江崎孝(比例)、有田芳生(比例)、風間直樹(新潟選挙区)の3参院議員と、無所属の山尾志桜里衆院議員(愛知7区)の入党を正式決定した。さらに28日には、蓮舫参院議員(東京選挙区)も民進党を離党し立憲に入党することが決まった。立憲への入党を希望する民進党議員は、まだ10人程度いるともいわれている。

 民進党は、立憲、希望の党との3党で統一会派を組んで来年の通常国会を戦いたい意向だが、立憲は拒否。希望は検討中だが、希望のなかには立憲と組むことに慎重論もある。立憲としては安保法制や改憲で政策的な隔たりが大きい希望とは組めないということだ。立憲は、政策の一致を前提に入党者を受け入れるが、安易に他党とは組まない純化路線を貫く。枝野幸男代表は立憲が衆院選で52議席を獲り野党第一党となった頃から、「永田町の数合わせの権力ゲームとは距離を置く」と言ってきた。

 そんな純化路線の筆頭が赤松広隆衆院副議長だ。

「民進党が統一会派を申し込んだ際、立憲の枝野代表―福山哲郎幹事長ラインは『希望は無理だけど、民進なら一緒にやれる』と考えていたが、赤松氏は一蹴した。衆院副議長なのに、党運営にかなり口を出している」(永田町筋)

 ちなみに、立憲の地方組織1号が愛知県連。先の衆院選直後の10月31日に立ち上げたが、これを主導したのが赤松氏だとされる。11月19日に投開票された名古屋市議補選(東区)で、立憲の候補が当選。赤松氏はこれでさらに勢いづいた。

旧社会党系の存在


 実は立憲の事務局には旧社会党系(社民党系)が多い。その筆頭が事務方トップの秋元雅人氏で、民進党で選対事務局長のポストにあった。民進党の前原誠司代表(当時)が希望の党への合流を決めたものの、小池百合子希望の党代表の「排除します」発言で、枝野氏らリベラル派が立憲の結党に踏み切った。秋元氏はその直後から立憲に移って選挙を仕切っていた。

 当初、衆院選後に民進党の参院議員は全員が希望に移る予定だったが、その後の混乱もあって党の方向性が見えなくなり、事務局の職員も半ば解雇を宣言されたような状態だった。そんな最中の10月24日、いち早く秋元氏は民進党に辞表を出し、立憲へ移った。

「立憲内の旧社会党系の人たちは、『社会党の栄光よ、もう一度』とでも思っているんじゃないか。純化路線ということは、イコール万年野党でも構わないということか」(民進党関係者)

 立憲内のもう一つの火種が、リベラル系の市民団体の存在だ。枝野氏らが「草の根」を訴えたことで、市民団体が政策づくりにも関わってきている。まさに、昔の社民党方式だ。

「この旧社会党勢力と市民団体の力が強くなり過ぎると、立憲は没落した社民党の二の舞になりかねない。とはいえ、枝野さんは立憲の社民党化を望んでいるわけではない。12月の日刊ゲンダイのインタビューで『政治には<妥協>と<筋を通す>という2つのバランスが求められる』と語っている。枝野さんはリアリスト」(永田町筋)

 立憲の支持率をみると、12月の朝日新聞の世論調査では9%。野党がバラバラでは安倍一強がますます加速し、何もいいことはない。立憲は純化路線をどこまで維持できるのか。
(文=編集部)

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