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人気NHK相撲解説者・北の富士、拳銃不法所持で書類送検の過去…相撲協会は「不問」

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北の富士(日刊スポーツ/アフロ)

 2日に行われた日本相撲協会の理事候補選挙で落選した貴乃花親方は7日、テレビ番組『独占緊急特報!! 貴乃花親方105日沈黙破りすべてを語る』(テレビ朝日系)に出演。弟子の貴ノ岩に対する元横綱・日馬富士による暴行事件をめぐる一連の相撲協会の発表について、「当初から協会が発表することと、私が思っている真実と報告してきたこと、回答してきたことはあまりにも違いがある」などと語り、批判を展開した。

 これに対し相撲協会は「事実と異なるものと考えております」との見解を発表しているが、貴乃花親方が番組内で指摘した複数の項目について、具体的な反論を行っていない。このほか、先月明らかになった春日野部屋で起きた弟子暴行事件もうやむやにされたままで、相撲協会の旧態依然とした体質がより世間に印象づけられる格好となった。

 もしかすると、こうした相撲協会の体質は永遠に変わらないのかもしれない。過去には2横綱を含む現役力士らが起こした拳銃不法所持という最大級の不祥事さえ、この組織はいとも簡単にさらりとかわしてみせたのだから――。

拳銃不法所持事件


 この大事件はおよそ半世紀前の1965年5月6日、大相撲夏場所の3日前に発生した。元大関若羽黒が拳銃不法所持と、山口組系暴力団関係者への拳銃密売容疑で逮捕されたのだ。警察が若羽黒の所属する立浪部屋などを捜索すると、供述通り拳銃3丁が押収された。事件を起こした若羽黒は同年3月に廃業し、逮捕時は相撲協会とは無関係だったが、拳銃の入手先は現役力士として同行した62年の大相撲ハワイ巡業先のホノルルであった。

 64年にも米ロサンゼルス巡業があったことから、当時の相撲協会(時津風理事長)は、現役力士のなかにも拳銃を持ち帰った者がいる可能性を疑った。夏場所3日目の11日午前、協会は蔵前国技館で緊急取締会を開き、「もし拳銃を不法に所持、あるいは持ち帰った事実のあるものは、自主的に届けるよう」と各部屋に厳重通達した。その危惧は的中する。

 この通達を受けて同日夜、九重親方(元横綱千代の山)が「弟子から預かった」と警視庁保安課に出頭し、拳銃1丁と実弾5発を自発的に提出したのだ。さらに13日、時津風理事長名で警視庁に提出された報告書には、大鵬、柏戸という現役2横綱の名前もあった。どちらも巡業先のハワイで拳銃を購入し持ち帰ったが、拳銃はすでに隅田川に捨てたと届けた。

 今なら大相撲界を揺るがす大不祥事となるところだが、当時はマスコミも警察ものんびりしていたのか、この大ニュースを報じたのはスポーツ新聞のみ。しかも、掲載は相撲欄で、なかには10行のベタ記事扱いもあった。警察も場所中であることを考慮して、取り調べは場所後に行うことになった。

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