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任侠山口組がさらに執行部を増員、服役中の若手組長が織田代表の秘書へ選出…次々に手を打つ狙いとは?

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3月28日に任侠山口組定例会が行われた古川組本部

 3月23日に大型人事を断行したばかりの任侠山口組【参考記事:任侠山口組が大幅な組織改革を断行】だが、28日にも、関東エリアを強化する施策の一環として、同エリアの傘下組織から新たに本部長補佐を2人就任させたことが、業界関係者に流れた「御通知」によって明らかになった。
 
 今回、本部長補佐に昇格を果たしたのは、草野一家(東京都)の草野世督総長と臥龍会(埼玉)の四代目を継承した金原清士会長。今回の人事からは、任侠山口組はこれまで手薄だった関東の中心部でも勢力の拡大を図ろうとしていることがうかがえる。
 
 同28日には、任侠山口組の定例会も開催された。今回も開催地となったのは、兵庫県尼崎市にある任侠山口組傘下団体、二代目古川組の本部。これまでは、定例会前に執行部会を開くのが恒例となっていたが、今回からは執行部会の前に、統括の肩書を持つ組長らによって統括会議も行われ、その後、執行部会、定例会が開催されたとみられている。こうした会議の細分化は、組織内の情報共有や意思疎通の強化を狙ったものかもしれない。
 
 その他、新たな人事としては代表秘書が新設され、任侠山口組最年少の直参組長である三代目大平組・中村彰宏組長が選出されたようだ。中村組長は現在も服役生活をしており、社会復帰までまだ2年余の歳月が残っている。それでもあえて織田絆誠代表の秘書という重職に据えたのは、中村組長の出所後を見据えてのことではないだろうか。こうした名誉ある職に置くことで服役中の人間の心をも掌握する、織田代表ならではの配慮といえるだろう。
 
 これまで任侠山口組では、毎月28日に定例会を開催させてきた。だが今後は、ブロック会を挟み、2カ月に1度の開催になるのでないかと関係者は話す。

「定例会の開催頻度を低くしたのは、組員の負担を少しでも和らげようとする織田代表の考えによってではないか」(任侠山口組関係者) 

 先だって、加盟組織に対する月会費の値下げを行った際にも、組員の負担を軽減するために織田代表の判断で行われたという声が上がっていた。こうした計らいは、組織力の維持・強化を目的としたものであろう。だが、その一方で不穏な情報も飛び交っている。
 

定例会に出席しなかった直参が複数発生

 六代目山口組神戸山口組とはまた違った独自の路線を歩み続け、勢力を拡大し続ける任侠山口組だが、ある捜査関係者は「不安要素もある」と話す。
 
「今回の定例会には、何人かの組長が欠席している。そのなかには、すでに連絡がつかなくなった直参もいると聞く。現在の組織に不安や不満を持っている直参が少なくないのかもしれいない」 
 
 ただ、結成当初から任侠山口組では、「来るもの拒まず、去る者追わず」といった方針を打ち出しているだけに、背を向ける者に対しては組織として淡々と対処し、浮足だっている印象はない。この捜査関係者が話している内容が事実かどうかも現時点では判断がつかない。
 
 結成から1年もたたないうちに、次々と直参を増やしつつ大型人事を敢行、運営改革も行った任侠山口組の機敏さや貪欲さは、六代目山口組や神戸山口組とは異なるところだろう。不満分子の有無にかかわらず、今後もこうした独自の歩みを続けていくことになるのではないだろうか。
 
 来月で結成1年を迎える任侠山口組だが、4月は定例会を行わないため、今回の定例会で織田代表から「一周年を前に、あらためて団結を訴える挨拶があった」(捜査関係者)という。
(文=沖田臥竜/作家・元山口組二次団体幹部)

●沖田臥竜(おきた・がりょう)
元山口組二次団体最高幹部。2014年、所属していた組織の組長の引退に合わせて、ヤクザ社会から足を洗う。以来、物書きとして活動を始め、『山口組分裂「六神抗」』365日の全内幕』(宝島社)などに寄稿。著書に『生野が生んだスーパースター 文政』『2年目の再分裂 「任俠団体山口組」の野望』(共にサイゾー)。最新刊は『尼崎の一番星たち』(同)。

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