「プアーホワイト」という言葉がある。米国などの貧しい白人のことを指す。こうした「プアーホワイト」は人種差別を助長する傾向にあり、そうした行動を取る理由は、精神的な脆さにあるともいわれている。日本の「ネット右翼」も自分の鬱積した不満を抑えきれない精神的脆さと、異なる意見に対してはデータなどファクトを用意して反論できない知的水準の低さから、ネット上で扇動的な言葉の暴力に走るのであろう。言ってしまえば、憂さ晴らしだ。

 少し論理は飛躍するかもしれないが、スマートフォンなど情報手段が発達したことで、社会が明るい方向に進んでいけばいいと思うが、情報技術の進歩が憂さ晴らしの手法の進歩にしか貢献していないのではないかと思ってしまうことがある。
(文=井上久男/ジャーナリスト)

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