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高井尚之が読み解く“人気商品”の舞台裏

キッザニアがヤバすぎる!90種も職業体験で子ども狂喜乱舞&劇的変化…1千万人が来場

文=高井尚之/経済ジャーナリスト・経営コンサルタント
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「パビリオンは時々入れ替わります。昨年はキッザニア東京に『地下鉄』(同東京メトロ)が、キッザニア甲子園に『ホースパーク』(同日本中央競馬会)が誕生しました。地下鉄では運転士、車両整備員、軌道作業員が体験でき、ホースパークでは実物大のリアルな馬の世話をするきゅう務員、健康管理をする獣医師の職業が体験できるほか、乗馬も体験できます」

 関口氏は大学卒業後に銀座の老舗商業施設・和光やダイヤモンドの加工・卸売会社デビアスなどで販売・マーケティングを学び、KCJ GROUPに転じた後、開業に向けたスポンサー獲得から集客戦略、メディア広報などを担当してきた。

保護者と離れた「職業・社会体験」で自主性を培う

「キッザニアのコンセプトはエデュテインメント(education+entertainment)で、職業・社会体験というエンターテインメントを通じて、さまざまな学びと気づきを与える空間です。『子どもが主役の街』ですので、わかりやすさと実現性を重視しています」(同)

 その象徴が、ひとつの仕事を終えると報酬として支払われる「キッゾ」という専用通貨だ。受け取ったキッゾは施設内のサービスを受けるときに支払ったり、買い物に使ったり、銀行に預金して次回来場時に引き出すこともできる。仕事をして「稼ぐ」、消費者として「使う」、生活者としてお金を「貯める」――。大人と似た環境を整備して職業体験ができ、成果物や報酬を得るからこそ夢中になり、リピーターも多いのだろう。

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「大人が思うよりも、子どもはいろいろなことを考えています。年齢による興味を持つ職業の違いをよく聞かれますが、年齢よりも個人による差が大きいです。機械系の職業を選ぶ子もいれば、リピーターのなかには、必ず毎回新聞記者を体験するといった子もいます」(同)

 自主性を促すために、基本は保護者から離れての参加だ。大半のパビリオンが1回につき5~6人の定員なので、仲良しグループでの参加は難しく、その場で集まった同士の参加となる。中学生が一緒に参加した幼稚園児の制服の着脱を手伝うこともあるという。スーパーバイザーと呼ぶスタッフは、あまり口出しせずに体験サポートに徹する。先生や保護者がいない場所で、自分で考えて自由に行動できる仕組みだ。

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 そんなキッザニアの開業エピソードについても簡単に紹介しよう。もともとの創業地はメキシコで、メキシコ人のハビエル・ロペス氏が35歳の時、1999年に設立した。

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