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京都、外国人観光客急増で地価高騰…北海道ニセコ、中国マネーの爆買いでバブルの様相

文=編集部
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京都、外国人観光客急増で地価高騰…北海道ニセコ、中国マネーの爆買いでバブルの様相の画像1伏見稻荷大社の「千本鳥居」(「Wikipedia」より/M338)

 7月1日時点の都道府県地価(基準地価)で、京都など観光名所周辺の上昇が目立った。訪日外国人旅行者の増加が地価を押し上げた。

 京都府内の基準地価は、外国人観光客の急増による宿泊施設の需要の高まりを背景に、商業地の平均上昇率が前年比2.4ポイント増の5.7%と全国都道府県でトップとなった。上昇は4年連続で、上昇率はバブル崩壊後の最高を記録した。

 上昇率29.6%で全国一となったのは、朱色の大鳥居がそびえ立つ京都市伏見区の伏見稲荷大社に近いJR稲荷駅前の通りだ。「お稲荷さん」の総本山として知られる観光地だ。このスポットでもっとも有名なのが、本殿の背後にある稲荷山に林立する千本鳥居。トンネルのように連なる真紅の鳥居は圧巻だ。

 千本鳥居をバックに撮影した写真が、会員制交流サイト(SNS)を通じて全世界に拡散。世界最大の旅行口コミサイト「トリップアドバイザー」で、日本の観光地として4年連続人気1位になった。

 商業地の上昇率トップ10には、1位の伏見稲荷大社周辺のほか、八坂神社のある東山区など京都の5地点が入った。

 京都市の外国人宿泊数は16年に過去最高の年間318万人を突破し、ここ数年で3倍に急増した。京都市による訪問地アンケート調査によると、清水寺、金閣寺、二条城、祇園に次いで伏見稲荷大社は5位。京都観光の外国人の4割が訪れているという。

 住宅地の上昇率トップは外国人の別荘需要が高い北海道の観光リゾート地ニセコがある倶知安町の28.6%増。前年に続いて全国1位だ。

 ニセコのパウダースノーを世界に知らしめたのは、オーストラリア人の口コミといわれている。粉状になっているパウダースノーは、最高の雪質とされる。そんなニセコでは、中国人が投資目的で多くの物件を所有している。東京の湾岸部のタワーマンションが中国マネーに爆買いされたように、ニセコの不動産も中国マネーが買い漁った。ニセコの住宅地の上昇は、中国マネーによって引き起こされたものだ。彼らの目的は、長期保有ではない。不動産バブルがピークだと判断したら、即、売り逃げるだろう。

 そうなれば、平成の“不動産バブル”の崩壊とともにニセコの地価は下落することになる。

BusinessJournal編集部

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