期限切れ鶏肉使用問題や異物混入騒動などが原因で陥った窮地から、見事に立ち直ったマクドナルドが昨今、好業績を叩き出している。
2017年12月期の日本マクドナルドホールディングスの連結決算は、売上高が2536億円(前年比約12%増)、そして本業の儲けを示す営業利益は189億円(前年比約270%増)と絶好調。かつては低価格帯路線を押し出していたが、現在は逆に高価格帯路線にシフトチェンジしたことで大復活を果たしている。
今年4月まで既存店売上高が29カ月連続で増収するなど、好調をキープしている。その要因は「朝マック」や「昼マック」の見直しを図ったことはもちろんだが、追い風となっているのが3月19日から全国の店舗でスタートさせた「夜マック」だろう。
17時以降限定で通常価格にプラス100円で、レギュラーメニューのバーガー類のパティを2倍にできるというサービスだ。「チーズバーガー」や「てりやきマックバーガー」といった定番バーガーはもちろん、昨年登場し肉厚ビーフで話題を集めた「グランシリーズ」もプラス100円でパティが2倍になる。ボリュームを求める消費者にはうれしいサービスだろう。
開始から約3カ月が経過している「夜マック」だが、まだ試したことがないという方も、すでに数種類試したという方もいるだろう。しかし、全種類の「夜マック」を食べたという方はまだほとんどいないのではないだろうか。
そこで今回、「夜マック」全種を試食したうえで、味や食べ応え、コストパフォーマンスなどの観点から「買ってはいけない『夜マック』」を3つピックアップしたので、理由とともに紹介していきたい。
買ってはいけない「夜マック」3選
買ってはいけない「夜マック」としてセレクトしたのは、コスパの悪いバーガー、食べづらさが際立つバーガー、もともとのウリを阻害してしまっているバーガーの3つ。
【買ってはいけない「夜マック」1:倍ハンバーガー/200円(税込み、以下同)】
すぐに気づいた方も多いだろう。通常のハンバーガーが100円なので、この倍バーガーを200円で注文するのであれば、ハンバーガー×2個を200円で購入したほうがいいのは自明の理。
具体的には、バンズやその他のトッピングの分、ハンバーガー×2個を200円で買うほうがお得なのだ。
また、厳密には少々違うのかもしれないが、この倍ハンバーガーはかつてレギュラーメニューで販売していたダブルバーガーとほぼ同じで、目新しさ皆無なのである。
【買ってはいけない「夜マック」2:倍チキンフィレオ/450円】
買ってはいけないとする最大の理由はズバリ、食べづらさ。ただでさえ厚みのある鶏ムネ肉のパティが2枚重なるので、大口の人が思い切り口を縦に開けても食べるのは至難の業。
高さがあるという意味では「倍ビッグマック」も同様なのだが、この揚げたチキンパティはビーフパティとは違いゴワゴワしているため、食べづらさは倍ビッグマック以上。
また、ビーフパティは重ねるごとに一体感が増し、相乗効果でボリューミーになっていくのだが、この揚げたパティは重ねてもそれぞれの独立感が強く、相乗効果が生まれにくいというデメリットもある。
【買ってはいけない「夜マック」3:倍フィレオフィッシュ/420円】
外側はサクサクの衣、内側はしっとり&ふっくらした白身魚が美味しい「フィレオフィッシュ」。揚げ物ではあるが、ビーフやポークのバーガー類と比べさっぱりした印象があり、それが好きで注文しているという人も多いだろう。
しかし、白身魚を使っているとはいえ、揚げ物は揚げ物。さすがに2枚重ねると油っこさが口の中に広がってしまう。
要するに、ビーフやポークのバーガーは胃もたれしてしまうという方などから、比較的さっぱりした味わいということで支持されていた「フィレオフィッシュ」だが、倍化することでそのメリットを打ち消してしまった感があるのだ。
独自セレクトした「買ってはいけない『夜マック』」はいかがだっただろうか。もちろん、味覚は人それぞれに好みがあるため、「買ってはいけない」としたほうにハマるという方もいることだろう。今回のセレクトを参考に、ぜひご自身の舌で確かめてみてもらいたい。
(文=A4studio)
※『人気沸騰「夜マック」、買うべきバーガー3選!百円追加でダブル&ダブルチーズバーガー!』も合わせてごらんください。