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BMW、汚れたブランド…走行中の炎上事故多発、欠陥隠蔽の疑いで警察が捜査:韓国で

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BMW本社ビル(「Wikipedia」より/WL)

 ドイツの高級車メーカーBMWが苦境に立たされている。韓国でBMW車の出火事故が相次いだことから、BMW韓国法人がリコール(回収・無償修理)の実施を公表、政府はBMWの販売店で安全を確認していない車の運転中止を命じる異例の措置に踏み切った。火災の原因は不明で、リコール対象車以外のBMW車の火災も確認されている。

 さらに韓国国内では、BMWの消極的な対応を非難する声が上がっている。欠陥隠しや違法なソフトを搭載していた疑いも浮上しており、ブランドの毀損は避けられないBMWは“火消し”に手を焼いている。

 韓国では高速道路などを走行するBMWのディーゼル車が炎上する事故が2018年だけで40件近く発生している。BMW韓国法人は7月下旬に、BMW車の排ガス再循環装置(EGR)に不具合があるとして、42車種・約10万6317台のリコールを国土交通省に届け出た。

 韓国政府は、炎上する可能性のあるBMW車が人命を脅かす危険があることから、販売店で緊急点検を受けていないリコール対象車について、8月15日以降の運転中止を命じるよう全国の自治体の首長に要請した。韓国では、安全運転に支障がある場合、自治体の首長が整備や運転中止を命令できる制度がある。BMWの販売店には、期限前までに安全確認を完了するため、顧客が殺到、2万台程度のBMW車がリコールを完了できずに運転できなくなった。

 混乱はこれだけではない。BMW車は韓国で2015年頃から火災が頻発しており、今回のリコール対象車以外のBMW車でも炎上した事故が発生している。こうしたこともあって、韓国では火災発生のリスクを理由に、BMW車の施設への入場や駐車を禁止する動きも一部で出ているという。

「BMWは責任逃れ」との非難広がる


 BMWは、これまでの調査でEGRの不具合が火災発生の原因と見ている。ただ、世界で韓国向けの車両だけ特別なEGR部品を使用しているわけではないにもかかわらず、韓国だけで集中して火災事故が発生している理由は明確になっていない。一部でディーゼル車の燃料である軽油の品質が低いことが原因と推察する声があるが、詳細は明らかになっていない。

 一方で、多発するBMW車の火災に関して、BMWの広報担当者が「韓国特有の問題があるかもしれない」とコメントしたと一部で報じられたことから、韓国国内で「BMWは責任逃れをしている」と非難する声が広がった。これに焦ったBMWは「コメントは誤訳だった」と釈明したが、BMWに対するブランドイメージの悪化は避けられない状況だ。

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