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永田町の「謎」 現役議員秘書がぶっちゃける国会ウラ情報

片山さつき大臣、取材中に「つけまつげ」落下でご本人が「ストップ!」と叫び取材中断

文=神澤志万/国会議員秘書
片山さつき大臣、取材中に「つけまつげ」落下でご本人が「ストップ!」と叫び取材中断の画像1片山さつき内閣府特命担当大臣(写真:ロイター/アフロ)

 国会議員秘書歴20年以上の神澤志万です。

 第4次安倍改造内閣が始動しましたが、10月4日には副大臣と政務官の人事も発表されました。今回、入閣した女性は片山さつき議員だけだったので、副大臣に女性議員を大量投入してきたという印象です。

 たとえば、これまで片山大臣とことあるごとに張り合ってきた佐藤ゆかり議員が総務副大臣に抜擢されました。地元の人たちは喜んでいるのかと思いきや、「これまでもほとんど帰ってきてなかったから、そんなに変わらないね」と、お祝いムードとは程遠い感想が多かったです。

 また、永田町のおじさまたちからダントツ人気の高階恵美子議員が厚生労働副大臣に就任しました。メディア露出が少ないせいか全国的な知名度は低いのですが、厚労省出身の高階議員の実力を評価する声は多いです。その上、独特の色気もあるようで、ルックスにも定評があります。神澤も、この人事は適任だと思いました。

 また、政務官人事では、鈴木貴子議員の防衛政務官と大西英男議員の総務政務官就任が注目されているようです。大西議員は失言の多さで知られており、最近では、受動喫煙問題に関して「がん患者は働かなくていい」と言ったのが有名ですが、“余罪”はいくらでもありそうです。そのほかにも、「自民党が好きでない」と言った巫女さんのことを「巫女さんのくせにナマイキ」「口説いてやる」などと言って、自民党内からも批判の声が出たことがありました。秘書たちは、「大西さんと桜田(義孝)さん、どっちが先に失言するかな」と笑っています。

 鈴木議員については、まだ32歳という若さのほか、お父様があの鈴木宗男元官房副長官ということもあって、注目度が高いのだと思います。安倍晋三首相は、今もロシア外交で“ムネオルート”と呼ばれる宗男氏のロシア人脈を頼っているともいわれているため、どうしてもお父様の姿がちらついてしまうのでしょう。

 その宗男氏は、来年の参議院議員選挙に古巣の自民党からの出馬を模索しているとも、自民党と協力関係にあるとされる政党から出馬予定とも、ささやかれています。はっきりするのは、来年4月に行われる統一地方選挙が終わった頃になりそうですが、こちらも気になるところです。

永田町に現れた貴乃花の真意

 同じく4日の午後、衆議院第1議員会館のロビーがお祭り騒ぎのようににぎわっていました。その中心にいたのは、先日、日本相撲協会を退職した元横綱貴乃花の花田光司氏です。この日、引退の報告のために馳浩議員の事務所を訪れていたようです。

 花田氏を見かけた国会議員が「貴乃花が来てるよ」と政治部の記者に話したようで、私たち秘書の間にも「貴乃花が第1にいるらしい」との情報が広まりました。すぐに訪問先は馳事務所とわかりましたが、秘書の立場では野次馬的に見に行くこともできず……。「貴乃花、見たーい!」と無邪気に話す若い女性秘書の言葉に、心の中で「うん! うん!」とうなずいていました。

 思わぬ騒ぎになってしまったので、花田氏も囲み取材に応じていました。これは、記者が取材対象者を取り囲んだり横を歩いたりしながら行う取材のことで、ぶら下がり取材とも呼ばれます。このとき、花田氏の参院選出馬の意向や告発状の再提出に関する質問のほかに、「プロレス転向」の可能性を聞いた記者がいたことにびっくりしました。

 議員会館は専用の通行証がないと入れないので、政治部の記者しかいないと思っていたのですが、スポーツ紙の記者もまぎれていたのでしょうか。個人的には、ガチンコ相撲の花田氏にはプロレスは難しいでしょうし、今はとてもスリムになったので“プロレスラー”という感じでもないと思います。

片山さつきの囲み取材が中断したワケ

 囲み取材といえば、先日、片山大臣にハプニングがありました。任命を受けて官邸入りした片山大臣を記者たちが取り囲んだときのこと。ポロッと何かが宙に舞い、落ちた瞬間に片山大臣が叫びました。

「あーっ! ストップ!」

 落ちたのは「つけまつげ」。片方だけ落ちてしまったようです。

 片山大臣は「ちょっと待ってて~」と女子トイレに駆け込み、戻ってきてから改めて取材に応じたそうです。

 昨日今日と、政治部の記者たちに「神澤さん、つけまつげしてます?」とよく聞かれたのですが、そういうことがあったからなんですね。

 片山大臣のぶ厚いつけまつげは以前から物議を醸しているようで、過去には国会質問中に片方のつけまつげが取れかかり、ぷらんぷらんさせたまま質問していたこともあるようです。大臣ともなれば、さらに露出する機会も増えるでしょうから、これを機に“まつげエクステ”への変更をおすすめしたいです。

 また、片山大臣といえば、認証式に鮮やかなシルバーのドレスで臨み、一際目立っていましたが、裏では準備が間に合わなくてバタバタだったことが報じられました。任命を受けた後、認証式の前に、宮内庁から細かい注意事項が書かれた書類を秘書が受け取ります。時間がないことは確かですが、経験豊富なベテラン秘書がいなかったからこそ起きたハプニングといえるでしょう。

杉本彩も議員会館に登場

 さて、女優の杉本彩さんも、同じ4日に第1議員会館の会議室にいらっしゃっていました。近くであいさつしたときには、つい、まつげをまじまじとチェックしてしまいました。つけまつげなのかエクステなのか、神澤には判断できませんでしたが、とてもキレイな方で香水のいい香りもしました。

 杉本さんといえば、犬や猫など動物虐待の問題に取り組まれていることでも有名です。公益財団法人動物環境・福祉協会Evaの理事長で、自身も保護猫を家族に迎えられています。

 いわゆる「動物愛護法」は5年をめどに見直されていて、2018年は改正の年に当たるため、以前から杉本さんや動物愛護団体などが法改正に向けて署名運動などを行っていました。この日も、その活動で来ていたようです。杉本さんの犬猫に対する愛情には、本当に敬服します。

 杉本さんたちは、事実上野放し状態のブリーダーの規制と動物虐待の厳罰化を、今回の法改正の争点にしています。しかし、ほとんどの議員が無関心なので、地道に説得しているようです。

「国会議員なのに、そんな重要なことに無関心なのか!」とあきれずに、みなさんも生活のなかの疑問や不満、不具合などは、どんどん議員に教えてください。そして、一緒に改善していきましょう。実は、政治というのはそれぐらい身近なものなのです。
(文=神澤志万/国会議員秘書)

『国会女子の忖度日記:議員秘書は、今日もイバラの道をゆく』 あの自民党女性議員の「このハゲーーッ!!」どころじゃない。ブラック企業も驚く労働環境にいる国会議員秘書の叫びを聞いて下さい。議員の傲慢、セクハラ、後援者の仰天陳情、議員のスキャンダル潰し、命懸けの選挙の裏、お局秘書のイジメ……知られざる仕事内容から苦境の数々まで20年以上永田町で働く現役女性政策秘書が書きました。人間関係の厳戒地帯で生き抜いてきた処世術は一般にも使えるはず。全編4コマまんが付き、辛さがよくわかります。 amazon_associate_logo.jpg

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