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安倍政権のイージス・アショア導入、ミサイル防衛上は無意味…米国の要望で7千億円を浪費

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イージス・アショア・サイト(「Wikipedia」より/Marcd30319)

 防衛省は7月、陸上配備型迎撃ミサイルシステム「イージス・アショア(陸上イージス)」の配備費用が総額約4664億円になると発表した。しかし、配備費用が当初予定額の2.9倍に膨らんだ経緯や、陸海空の3自衛隊からの要望もなく、2014~2018年の中期防衛力整備計画にも入っていなかったイージス・アショアの導入が急遽決まった理由については、一部から疑問の声があがっている。さらには、イージス・アショアが北朝鮮からのミサイル攻撃に対して有効ではなく、そもそも日本の防衛が導入の目的ではないという指摘もある。そこで、軍事ジャーナリストの田岡俊次氏に話を聞いた。

防護能力が「抜本的に向上する」わけがない


――秋田市の陸上自衛隊新屋(あらや)演習場と山口県萩市のむつみ演習場にミサイル防衛用のミサイル基地を建設する計画があるが、その「イージス・アショア」とはどのようなものですか。

田岡 「イージス・システム」は本来、冷戦時代に米空母群をソ連の爆撃機が発射する対艦ミサイルから守るために開発されました。米艦隊がソ連沿岸に接近すると相手は100機ほどの爆撃機を出動させ、対艦ミサイルを撃ってくる。だから、強力なレーダーを持ち、同時に14もの目標に向けて対空ミサイルを誘導できるシステムを作った。イージス巡洋艦、駆逐艦は前部と後部の甲板下に90発から122発のミサイルを垂直に収納し、次々に発射できます。

 1991年の湾岸戦争でイラク軍は弾道ミサイル88発を発射した。それへの対策として一部のイージス艦は弾道ミサイル迎撃用のミサイル「SM3」を積み、それを誘導できるように改装された。その艦載ミサイル防衛システムを陸に揚げて使おうというのが「イージス・アショア」(陸上イージス)です。

――日本はイージス艦を何隻も持ち、地上配備用には「パトリオット・PAC3」もあるのに、陸上用のイージスを買う必要はあるのでしょうか。

田岡 イージス艦は6隻あり、うち「こんごう」級4隻は弾道ミサイル防衛用の「SM3」を積み、「あたご」級2隻は対空ミサイルを搭載していました。軍艦は1年に約3カ月はドックに入り点検、修理をするから、ミサイル防衛用のイージス艦で出動可能なのは3隻でした。過去2年ほどは常に2隻を日本海などに出し、北朝鮮のミサイルに対する警戒配置につけていました。

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