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木下隆之「クルマ激辛定食」

“今年最高のクルマ”はトヨタRAV4!60人の専門家から圧倒的支持集める!

文=木下隆之/レーシングドライバー
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トヨタ自動車「RAV4」

「日本カー・オブ・ザ・イヤー(COTY)」は、“時代を映す鏡”としてカープライスの頂点に立つ。COTYは今年、第40回を迎えた。そのCOTYの大賞に、今年はトヨタ自動車の「RAV4」が選ばれた。今年の年男ならぬ年車が、「RAV4」といえるわけだ。

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 COTYの投票が始まると、年末であることを実感する。にわかに師走の慌ただしさに包まれるのだ。

 COTYの対象車は、前年の11月1日から当年の10月31日までに国内で発表された乗用車に限られる。60名の選考委員の記名式投票により、最多得点のクルマが大賞として表彰されるのである。今年は10月中旬に第一次選考(トップ10台を選出)、12月6日に最終選考の開票があった。選考委員一人ひとりの配点が読み上げられ、最終的に60名の開票が終わった段階の総得点で、すべてが決定する。

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「インポート・カー・オブ・ザ・イヤー」を受賞した「BMW3シリーズ」

 COTYは、日本でもっとも権威のあるプライスである。創設は1980年、今年で40年の歴史を積み重ねてきた。

 第1回の大賞はマツダ「ファミリア 3ドアハッチバック」だった。年輩の御仁には、懐かしさがこみ上げてくる方もいるだろう。「赤いファミリア」として一世を風靡したあの可愛さは、自らの青春と重ね合わせることができるに違いない。

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「イノベーション部門賞」を受賞した日産自動車「スカイライン」

 第2回はトヨタ「ソアラ」。“ハイソカー”時代の幕開けである。第5回はトヨタ「MR2」。日本初のミッドシップスポーツカーであることが高く評価された。その後、第9回は日産自動車「シルビア」が受賞。美しいスタイルと高性能な走りは、若者のハートをつかんだ。“デートカー”といった言葉が生まれたのは、シルビアがあまりにもキラキラと輝いていたからだろう。

 その後も、時代を彩るモデルの受賞が続く。

トヨタ「セルシオ」
トヨタ「ヴィッツ」
本田技研工業(ホンダ)「シビック」
マツダ「ロードスター」
レクサス「LS」
日産「リーフ」
SUBARU「インプレッサ」

 40年の歴史のすべてを列記することはできないが、それぞれの時代を象徴するにふさわしいモデルが並ぶ様子を想像すると壮観である。

COTYはまさに時代を映す鏡

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「スモールモビリティ部門賞」を受賞した日産「デイズ」・三菱自動車工業「eKクロス/eKワゴン」

 なかでも筆者の記憶に印象的に残るのは、第18回で大賞に輝いたトヨタ「プリウス」である。投票では60人の選考委員がそれぞれ25点を持ち、もっとも高く評価した1台には最大の10点を入れ、2位以下の4車種に残りの15点を配分する。つまり、全員が同じクルマに10点満点を投票しても600点だ。今年のRAV4は436点で、近年では高い得点だった。そんななかでプリウスは、ほぼ万票を獲得したのだ。

 第32回で大賞に輝いた日産自動車「リーフ」も、522点という高得点を獲得した。プリウスにしてもリーフにしても、環境時代の到来に備えた新技術が評価されたわけなのだ。

 それでいて、マツダ「ロードスター」が2度も大賞を受賞しているし、ハイブリッドスポーツのホンダ「CR-Z」が第31回を制しているのも興味深い。エコで安価であればいいわけでもない。ジャンルを問わず魅力的であることが最大の受賞理由なのである。

 第34回には、史上初めて輸入車が大賞を獲得した。フォルクスワーゲン「ゴルフ」の受賞は、グローバル社会の到来を物語っているわけである。

 こうしてみると、COTYはまさに時代を映す鏡のような存在であることがわかる。歴代の大賞車を振り返ってみると、あの頃の街の景色や人々の笑顔が浮かんでくるから不思議だ。COTYにはそんな力がある。
(文=木下隆之/レーシングドライバー)

●木下隆之
プロレーシングドライバー、レーシングチームプリンシパル、クリエイティブディレクター、文筆業、自動車評論家、日本カーオブザイヤー選考委員、日本ボートオブザイヤー選考委員、日本自動車ジャーナリスト協会会員 「木下隆之のクルマ三昧」「木下隆之の試乗スケッチ」(いずれも産経新聞社)、「木下隆之のクルマ・スキ・トモニ」(TOYOTA GAZOO RACING)、「木下隆之のR’s百景」「木下隆之のハビタブルゾーン」(いずれも交通タイムス社)、「木下隆之の人生いつでもREDZONE」(ネコ・パブリッシング)など連載を多数抱える。

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