
新型コロナウイルス感染症の拡大により、今後の収入が不安だという方も多いと思います。先行き不透明な状況ですが、打つ手がないわけではありません。自分の出費に関しては、采配次第で減らすことも可能なはず。
家計が大ピンチに陥る前に、できるだけ早く出費を見直したいところ……。無駄な出費をしっかり削って、その分貯めておくことで、数カ月先の自分が救われます。
真っ先に見直したい「固定費」
そこで見直したいのが「固定費」です。「固定費」とは、毎月固定で出ていく出費のこと。水道・光熱費やスマホ代、習い事代、保険料、ネットサービス代などが挙げられます。
その多くが銀行引き落としやクレジットカード払いになっていて、そもそもいくら払っているかを気づいていないのではないでしょうか。その都度支払う「流動費」と違って、お財布からクレジットカードや電子マネー、現金を出して支払うことがめったにないので、忘れてしまいがちなのです。
家にいる時間が長い今こそ、固定費を見直すいいタイミング。月5000円でも下げられれば、年間6万円。10年間で60万円もの削減になります。固定費をカットする効果が、いかに大きいかがわかりますよね。
一つひとつ、自分にとって、家族にとって、要不要をチェックしていきましょう。
そんな「固定費」の代表として、以下で「スマホ代」と「保険料」について、見直しのポイントをお伝えします。
まず着手したいのが「スマホ代」の見直し
スマホ代は月々どれくらいでしょうか。使い方にもよりますが、1人当たり1万円前後、もしくは1万円以上かかっていたら、下げられる余地がありそうです。
たとえば、留守番電話や通話し放題のプランなどのサービスを今は使わなかったり、容量が大きいものを契約しているけれど、そもそも家にいる時間が長くなり、家のWi-Fiにつなげていたりという人は、金額を下げられる可能性大です。
特に、これから在宅勤務が増える可能性が高い方は、プランの見直しをぜひともしたいところです。プラン変更で1000~2000円ほど安くなったという声もたくさん聞きます。
さらに、スマホ代を下げるには格安スマホに切り替えるのも効果大です。「切り替えると安くなるとは聞くけれど、なんだか面倒……」と感じる人も多いですが、キャリアメールが使えなくなったり、データ移行が面倒に感じたり、というのが理由かもしれません。
それなら、使っているスマホはそのままに、SIMカードだけ切り替えるのも手。今のスマホで使っているアプリを移行しなくて済みますし、デメリットとしてはキャリアメールが使えなくなる点くらいでしょうか。
電話帳はそのまま使えるので、メールアドレスが変わったことをゆっくり連絡することもできます。ある人は「メールアドレスが変わったことは、知らせたい人だけに連絡する。最近あまりつながりたくない人と、距離を置くいい機会にもなった」という話をこっそり教えてくれました。
いわゆる“2年縛り”がある場合は、違約金が1万円程度かかるほか、電話番号をそのまま使う場合は3000円程度かかりますが、それでも、月1万円以上かかっていたスマホ代が2000~3000円前後になるケースも多く、あっという間に元が取れるはずです。
身近に格安スマホに切り替えた人がいたら、その方法や使い勝手を聞いてみてもいいですね。
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