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永田町の「謎」 現役議員秘書がぶっちゃける国会ウラ情報

菅政権、副大臣・政務官に大スキャンダル勃発か…“身体検査”を放棄した“論功人事”の代償

文=神澤志万/国会議員秘書
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菅義偉首相(写真:UPI/アフロ)

 国会議員秘書歴20年以上の神澤志万です。

 9月16日の菅義偉内閣発足から約2週間、支持率は歴史的に見ても高いことが報道されていますね。まあ、発足直後の支持率は「御祝儀」的なところもありますし、永田町では支持率よりも「解散総選挙」でみんながソワソワしています。解散は年内にするのかしないのか……。あえて誤情報を流しているところもあるので、何が事実なのか、報道だけでは判断できないですよね。

 今のところ、永田町で一番有力なのは「12月13日投開票説」ですが、それを潰そうとして「年内の解散総選挙はない」とマスコミに誤情報を流して報道させている勢力もあります。期間が短いと準備が難しいし、そもそも新型コロナで握手もできませんから、どうやって選挙戦を戦えばいいのか悩んでいる事務所も多いです。

 臨時国会は10月23日に開会予定で、26、27、28日で衆参両院の代表質問が行われます。29、30日に衆参予算委員会、翌週11月2日から各委員会で大臣所信と質疑の後にコロナ関連の法案審議入り、16日ごろに法案があげられたら(成立したら)解散総選挙、という流れを想定しているようです。

 それ以上遅い日程だと予算編成に影響が出る可能性が高くなるので、年内の解散総選挙は難しくなります。ちなみに、過去で一番遅かったのは2012年の12月16日投開票でした。

 解散のタイミングも微妙です。12月13日投開票の場合、解散が11月20日にずれ込んだりすると、公示日が12月1日となって、間に8日しかない計算になります。過去には「10日間」のときもありましたが、厳しいですよね。

 より現実的に思えるのは、「コロナ関連の法案審議をしなければ年内の解散総選挙も可能だが、それでは国民の理解が得られないので年内はない」という分析で、それによると「来年の1月4日に通常国会開会・政府演説、6日に衆院代表質問、7日に衆参代表質問、8日の代表質問の後に衆院解散。19日に公示、31日投開票」が最速で、この見込みで動いている勢力もあります。

 以前からお伝えしているように、解散は首相の専権事項ですし、衆議院は「常在戦場」です。今回はどんなことがあっても約1年以内に総選挙が行われるわけですから、準備はしておかないといけませんよね。

 解散総選挙の時期はいつも直前まで決まらないので、家族を残して選挙区に長期出張する秘書たちは、調整が本当に大変です。衆議院の秘書あるあるですね。もちろん、参議院も地方議会もいろいろと大変なんですけどね。

 同僚以外には、なかなかこの仕事の理不尽さを理解してもらえません。PTAの行事担当を引き受けるのを遠慮することもあるので、ママ友から責められたりするのも珍しくないのです。

菅内閣の“身体検査”が甘すぎる?

 国民は、解散の動向をどのように見ているのでしょうか。世論調査では、「解散総選挙をする時期」として、「衆議院議員任期満了の来年10月から、それに近い時期」を支持する割合が圧倒的です。しかし、世論を重視してばかりもいられないのが菅内閣の実情ではないでしょうか。

 9月16日夜の初閣議で「国民のために働く内閣」として基本方針を決定し、「当たり前すぎる」「前内閣への皮肉か」などと言われていましたね。でも、「働く」方針のわりには、副大臣政務官人事の顔ぶれを見ると、神澤は正直「え、短命?」という感想しかありません。過去の行状などをチェックする「身体検査」はきちんと行われていない気がします。

 いろいろと疑惑があったり、週刊誌に過去の暴行事件などを書かれていたりする議員が入っていて、とても能力で選任しているとは思えません。菅首相による論功行賞といった印象で、いずれ「大スキャンダル勃発、後に辞任」という事態も起こらないとは限りません。

菅首相の“総理大臣杯授与”はお預けに

 みなさまは9月の4連休はリフレッシュできましたか? 神澤は後援者の方にご招待いただき、久々の大相撲観戦をしてまいりました。こういうお仕事は、ご褒美の意味合いもあって大歓迎ですね(笑)。

 感染症対策で升席に1人で座らせていただき、ゆったりと集中して見ることができました。とても贅沢でしたね。東京・両国国技館の升席は幅1.3m×奥行1.25mで、本来の「4人座り」では窮屈なのです。現代人のサイズに合っていないんですね。

 国技館では出入口の消毒や発熱確認など対策もバッチリで、夏場所は不慣れのためか入り口が長蛇の列になっていたそうですが、今回はそれもなくスムーズに入れました。いつもなら、引退した関取たちが入口でチケットの半券を切りながら当日の取組表を渡してくれるのですが、緊急事態宣言以降はそれもありません。再び会えるのは、いつになるのでしょうね。

 また、いわゆる「砂かぶり席」、土俵の周りの座布団に座る「桟敷席」には観客を入れていなかったのですが、かえって力士たちが思いっきり相撲を取っているようにも見えました。桟敷席は、力士が土俵から落ちるときに観客にケガをさせることもありますからね。今場所は土俵から思いっきり押し出せているようにも見えて、迫力満点でした。立ち合いの頭と頭がぶつかる音もよく聞こえて、改めて日本の国技のダイナミックさを感じました。

 今場所は、翔猿が初入幕ながら優勝争いで話題になりましたね。力士としては小さめ(175cm、131kg)な体格を活かし、俊敏に土俵の中を動き回る姿に熱狂したファンも多いことでしょう。

 そして、正代の悲願の優勝にも感動しました。総理大臣杯は菅首相が渡すのかと期待しましたが、八角理事長が代理で務めました。確かに、菅首相が大勢のSPとともに国技館に入ったら、かなり「密」な状態になってしまいますからね。

(文=神澤志万/国会議員秘書)

『国会女子の忖度日記:議員秘書は、今日もイバラの道をゆく』 あの自民党女性議員の「このハゲーーッ!!」どころじゃない。ブラック企業も驚く労働環境にいる国会議員秘書の叫びを聞いて下さい。議員の傲慢、セクハラ、後援者の仰天陳情、議員のスキャンダル潰し、命懸けの選挙の裏、お局秘書のイジメ……知られざる仕事内容から苦境の数々まで20年以上永田町で働く現役女性政策秘書が書きました。人間関係の厳戒地帯で生き抜いてきた処世術は一般にも使えるはず。全編4コマまんが付き、辛さがよくわかります。 amazon_associate_logo.jpg

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