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モスバーガー、この秋“イマイチな商品”5選!味がとっ散らかりすぎ、水っぽいシェイク

文=「買うべき・買ってはいけない調査班」from A4studio
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モスバーガーの店舗

 1972年に1号店を出店してから今年で48年が経ち、設立50周年を目前に控えているモスバーガー。国内に1270店舗(2020年8月末現在)を展開し、全国的な知名度を誇り、マクドナルドに次ぐ国内ハンバーガーチェーン2位の地位を確固たるものにしている。

 しかし、ここ数年は業績が低迷していた印象だ。20年3月期決算を見ると、売上高が689億8500万円(前年同期比4.1%アップ)、営業利益が10億6000万円(前年同期比104.9%アップ)、経常利益が12億3200万円(前年同期比70.1%アップ)と、だいぶ復調してきているようだが、予断を許さない経営状況だろう。

 今回は、そんなモスバーガーの「この秋、買ってはいけないメニュー5選」をご紹介していきたい(価格は税別)。

マンハッタンクラムチリ ロースカツ/445円

 まずご紹介するのが、今年9月17日に発売された期間限定バーガー「マンハッタンクラムチリ ロースカツ」。ロースカツをレタスやスライスオニオンやパプリカとともに挟み、“マンハッタン・クラムチャウダー”という甘辛いソースをかけたハンバーガーである。

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 一見するとおいしそうに思えるかもしれないが、いざ実食してみると、スライスオニオンやパプリカが入っていることで歯ごたえは良いのだが、食材やソースがマッチしているという感覚は薄く、むしろ口の中で味が散らかってしまっているように感じた。

 さらに気になるのが、ウリのひとつであろう“マンハッタン・クラムチャウダー”。このソースのネーミングから味を正確に想像できる方は少ないだろうが、実際に食べてみると“なんとなく甘辛いBBQソース?”といった味わいでイマイチなのである。もちろん味の感想は個人差があるため、このソースやバーガー全体を絶品と思う方もいるだろうが……。

モスの菜摘(なつみ)モス野菜/334円

 バンズの代わりにレタスで具材を挟んだ「モスの菜摘」は、青々とした見た目とヘルシーさが特徴のシリーズだ。同シリーズの「モスの菜摘(なつみ)ロースカツ」やその他のラインナップの中には、レタスとのバランスが良くおいしく仕上がっているものも多いのだが、ここで取り上げる「モスの菜摘(なつみ)モス野菜」は要注意である。

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 実食してみるとわかるのだが、バンズがないことの違和感や喪失感が目立っており、その穴を埋める工夫も施されていないように感じ、全体的に味がパッとしないのだ。誤解を恐れずに言えば“ただのバンズ抜きハンバーガー”になってしまっている印象で、この商品をさらにバンズで挟めばいいのに……という感想なのである。

 ただし、レタスやトマトといった素材がおいしいことは特筆しておきたい。他のバーガーチェーンだと、時にしなびたレタスが入っていることもあるが、そこはさすがモスバーガー、シャキシャキのレタスをはじめ具材は新鮮であった。

スマートパイ<国産りんごフィリング>/186円

 次にご紹介するのは、国産りんごを用いたアップルパイ。紅茶の茶葉を混ぜたパイ生地でりんごフィリングを包んでおり、食べやすいようにスティックタイプになっている商品なのだが、こちらもオススメしがたい一品だ。

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 実食した率直な感想だが、肝心のりんごフィリングを中心に味が薄いと感じられた。口に含んだ瞬間にシナモンの味が広がったものの、すぐに消えてしまう上に、紅茶の茶葉の風味もそこまで感じられないのである。よく言えば“控えめで上品な味”なのだろうか……。

 また、パイ生地の食感は固くもなくやわらかくもなく中途半端で、パリッとするかモッチリするかはっきりしてほしいところ。パイとりんごフィリングの一体感も少なく、このクオリティで186円は割高と思う人は少なくないだろう。

まるごと!レモンのジンジャーエール withふじりんごソース/454円

 ジンジャーエールに、くし形切りレモン1個分と国産りんごのソースを入れたドリンク「まるごと!レモンのジンジャーエール withふじりんごソース」。ソースは人工香料を使用せず、オーガニックに仕立て上げたという。色合いが非常によく、くし形切りのレモンとりんごソースが、上下に黄色とオレンジ色のグラデーションを生んでいるさまは非常に美しい。

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 しかし、肝心の味はというと、レモン、りんご、ジンジャー、それぞれの味がまとまらず“風味がとっ散らかっている”という印象。悪く言えば、ファミレスのドリンクバーで3つのジュースを混ぜたような散らかり方だ。

 もし見事に調和が取れており、なおかつ今までに味わったことない革新性があれば賞賛に値したのだろうが……。“残念な商品”になってしまっている。

モスシェイク バニラ/288円(Mサイズ)

 最後は王道のサイドメニュー、「モスシェイク」だ。栄養成分表によると、Mサイズだとカルシウムが200mg以上入っており、デザートでありながらカルシウム不足を補える点はうれしいところだ。

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 しかし、実飲してみると「モスシェイク」は他チェーンのものよりも味が薄い印象。バニラっぽさやミルク感が少なく、後味があまり残らないのである。さらに細かい点を指摘すると、飲むと少々水っぽいのになぜかストローで吸いづらいような気もした。

 メインメニューのハンバーガーに入っているレタスやトマトが上質なだけに、それと比較すると、どうも質へのこだわりが欠けているように感じられてしまう。そして、Mサイズだと288円、Sサイズでも232円するため、こちらもクオリティのわりには値段が高いという感想。もしバニラシェイクのみがお目当てなら、他チェーンに足を伸ばした方がベターだろう。

――さて、決してオススメできないモスのメニュー5品をご紹介したが、もちろん、これらは個人の好みの部分も大きい。しかし、そもそもモスバーガーの価格は他チェーンと比べてやや高額なため、期待値を高くしがち。そのため、悪い意味でのギャップを感じる可能性は大いにあるだろう。この記事が、モスバーガーでの商品選択に役立てば幸いである。

(文=「買うべき・買ってはいけない調査班」from A4studio)

※各種情報は2020年9月中旬時点

A4studio

A4studio

エーヨンスタジオ/WEB媒体(ニュースサイト)、雑誌媒体(週刊誌)を中心に、時事系、サブカル系、ビジネス系などのトピックの企画・編集・執筆を行う編集プロダクション。
株式会社A4studio

Twitter:@a4studio_tokyo

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