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宮迫・紳助“電撃共演”に吉本興業・大崎会長が激怒したワケ…ますます遠ざかる地上波復帰

文=藤原三星
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 2011年に島田紳助が引退してから今年でちょうど10年になるが、相変わらず芸能界への影響力を感じさせる一幕があり、ネット上で話題となっている。2月10日、宮迫博之のYouTubeチャンネル『宮迫ですッ!』に島田紳助本人が電話出演をし、宮迫からYouTubeへの出演を迫られるという展開に、「神回!」と大絶賛の声が押し寄せたのだ。

 紳助と宮迫、今や吉本を離れた2人が“声のみ”とはいえ共演を果たしたという今回の事態はいったい何を意味するのか? 吉本興業に近いある放送作家はこう語る。

「簡単にいうと、宮迫さんと吉本との距離がさらに離れてしまい、自暴自棄になった宮迫さんが紳助さんに泣きついた、という展開だったんじゃないかと僕は思いますね。

 というのも、同じ闇営業騒動で吉本を離れたロンドンブーツ1号2号の田村亮さんはすでに地上波にも復帰していますが、宮迫さんの復帰プランは遅々として進んでいない。原因はいろいろあるといわれていますが、吉本との正式な手打ちが済んでおらず、宮迫さんもプライドが高いため、依然として歩み寄れない。

 とはいえ一方で宮迫さんは、YouTuberとしては半年足らずで、2020年夏にチャンネル登録者数100万人を突破。実は、その際のスペシャルゲストとして宮迫さんは紳助さんに出演オファーしており、それに大崎会長が激怒しているんです。紳助さんはすでに吉本を離れているわけで、大崎会長が激怒する立場でもないはずですが、このあたりの人間関係は、なかなか我々には理解不能なほどじめじめしてるというかなんというか……。結局、100万人突破記念配信への紳助さんのゲスト案は立ち消えとなり、その後、その落としどころとして今回の“声のみ出演”になったと聞いています」

島田紳助の全盛期の神がかったトークと、今回の電話出演時のしゃべりとは“雲泥の差”

 そんな紳助は昨年1月にも、タレントのmisonoが手がける『misonoチャンネル』に突如として出演。こちらは顔出しでの出演となったが、その変わらぬマシンガントークは大いに話題となりバズりまくった(2021年2月時点で約650万回再生)。一方、今回の『宮迫ですッ!』への電話出演の回は現時点で約270万回再生と、misonoチャンネルへの出演時に比べると、やや勢いに欠ける気もするのだが……。

「正直、紳助さんのこの出方は既視感バリバリですし、今回は電話出演のみですからね。まぁこんなものではないでしょうか。今回の260万回再生ももちろん立派ですが、正直、ワイドショーやネットメディアの後追い取材もmisonoさんのときほどではなかったから、いまいち再生数の伸びが悪い。これはいわずもがな、吉本への忖度でしょうね。宮迫さんのことを地上波で正面切って取り上げるのは、なかなかにハードルが高いですから。そもそも、宮迫さんを今さら扱ってももはやも大した話題にもならないでしょうしね……。

 ただ、今回の動画を見た人たちから『紳助のトークはいまだに古びてない』との評価がありましたが、僕は正直、『もう全盛期ではないな』と改めて思いましたね。やはり10年間のブランクは大きいですし、そもそも電話出演だったこともあってか、紳助さんの全盛期の神がかったトークとは雲泥の差だったように思われました。ご本人も『おれもう来月で65歳や』『今(テレビに)出たら醜態さらすだけ』などと動画内で語っていた通り、それはまあご本人が一番痛感しておられるとは思いますが……」(前出・放送作家)

「島田紳助はいまだ吉本興業内に強い影響力を持つ」のウソ

 動画内で島田紳助は、「吉本に戻ったほうがええよ」と宮迫に進言。「大崎会長と話するならおれが全然間に入るし」とまで言い切っていたが、果たしてその真意は? 吉本興業に近いあるテレビディレクターはこう語る。

「黒い交際を認めた紳助さんを吉本から追放したのは間違いなく大崎会長なのですが、今では紳助さんに自著の帯コメントを頼んだり一緒にゴルフに行くなど、関係を修復しています。反社との付き合いを社内から徹底的に排除することで、2025年の大阪万博への社内スクラムを強化したい……という思いから、闇営業騒動の際も毅然とした態度をとった大崎会長でしたが、紳助さんとの今の関係は、吉本興業のスタッフも理解不能だと語っていますね。

 紳助さんによる今回の宮迫さんへの進言は、紳助さんが『いまだに吉本への影響力があるおれ』をひけらかしたくて口をついただけ。実際に紳助さんが間に入ろうとしたところで、大崎会長は首を縦に振らないでしょう。というのも、キングコング西野(亮廣)さんが早朝でも深夜でもマネージャーに連絡をしまくったことが『パワハラ』だという認識が今の吉本社内にはあるので、過去にマネージャーに暴行を働き謹慎したことさえある紳助さんの復帰なんて、そもそも今の吉本上層部が認めるわけがない。吉本に対する大崎会長の影響力はいまだ絶大ですが、このご時世に反社やパワハラなどを押し通すまでの力はさすがにありません。

 そういう意味では、紳助さんの語った『おれが宮迫さんと大崎会長の間に入るし』など、形だけ。彼が吉本社内を動かすほどの影響力はもうありません。ゆえに、宮迫さんの吉本復帰だって現時点での可能性は極めて低いですが、ましてや紳助さんなど、それ以上に可能性はゼロだと思いますね」

 天才芸人の突如の引退劇から早10年。少なくとも2025年の大阪万博までは“クリーン化路線”をひた走らざるを得ない吉本興業からすれば、“あんな島田紳助と共演した”宮迫をますますもって疎ましく思ったことは間違いないだろう。

藤原三星

藤原三星

ドラマ評論家・コメンテーター・脚本家・コピーライターなど、エンタメ業界に潜伏すること15年。独自の人脈で半歩踏み込んだ芸能記事を中心に量産中。

Twitter:@samsungfujiwara

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