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北京五輪「安全開催」のアピール?IOC、行方不明の中国テニス選手とビデオ通話の謎

文=編集部
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バッハ会長によるビデオ通話を公表したIOC公式サイト

 なぜIOCが? そして本当に彼女は無事なのか――。そうした疑問や懸念が払しょくできたとは言いがたい結果になった。

 中国共産党の幹部だった張高麗元副首相との不倫関係をSNS上で告白した後、行方不明になっていた女子テニスの彭帥選手(中国)に関し、国際オリンピック委員会(IOC)は21日、トーマス・バッハ会長が彭選手と30分間ほどビデオ通話を行ったと発表した。IOCの発表によると、彭選手は「無事で健康に北京の自宅で暮らしていると説明があった。いまはプライバシーを尊重してほしいとの意向を示している」という。

「Today, IOC President Thomas Bach, the Chair of the IOC Athletes’ Commission, Emma Terho, and IOC Member in China, Li Lingwei, held a video call with three-time Olympian Peng Shuai from China.」(原文ママ、以下同)

 ロイターなど複数の報道によると、IOCによるビデオ通話と期を同じくして、北京で開かれたジュニア大会の主催者が同日、彭選手が大会に来賓として出席する様子を映した写真や動画を公開。中国国営メディアがこの動画を公開していたという。

 女子テニス協会(WTA)のスティーブ・サイモン最高経営責任者は同日、『Statement by Steve Simon, WTA Chairman & CEO on the recent video posted by China state-run media of Peng Shuai』と題する見解を表明。中国国営メディアの放送などで彭選手の姿を確認できたことを「うれしく思う」としながらも、「彼女が自由であり、強制や外部からの干渉なしに自分で決定を下し、行動を起こすことができるかどうかは不明」と懸念を示す。そのうえで「この動画だけでは不十分です。私は彭帥の健康と安全、そして性的暴行の申し立てが検閲されていることなどを懸念しています」などと指摘。「中国との関係は岐路に立っている」などと述べた。原文は以下の通り。

「“I am glad to see the videos released by China state-run media that appear to show Peng Shuai at a restaurant in Beijing.  While it is positive to see her, it remains unclear if she is free and able to make decisions and take actions on her own, without coercion or external interference.  This video alone is insufficient.  As I have stated from the beginning, I remain concerned about Peng Shuai’s health and safety and that the allegation of sexual assault is being censored and swept under the rug.  I have been clear about what needs to happen and our relationship with China is at a crossroads.”」

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