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偉大すぎる水卜麻美、後継者候補は?日テレ、次世代エースは岩田絵里奈が最有力か

文=上杉純也/フリーライター
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偉大すぎる水卜麻美、後継者候補は?
水卜麻美アナ(日本テレビHPより)

 新年度を前に、昨年度活躍した女子アナをNHKと民放キー局5局それぞれに分け、ベスト5のランキングで紹介。その局の現在の勢力図を検証するこの企画。第5回目は日本テレビ編をお届けする。果たしてどんな顔ぶれが並ぶのか。

石川みなみアナ、現在はバラエティ担当でも将来はスポーツに?

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石川みなみアナ(日本テレビHPより)

 まず第5位は石川みなみアナである。2020年入社で、この4月には入社4年目を迎える若手だ。広島県出身の石川アナは、早稲田大学在学時の2017年2月に放送された『秘密のケンミンSHOW』(現『秘密のケンミンSHOW 極』)の“広島美人特集”中の街頭インタビューに登場し、「将来は日本テレビのアナウンサーになりたい」と答え、その夢を見事に叶えたという逸話の持ち主。

 現在の主な担当番組は朝の情報番組『ZIP!』の月〜水のSHOWBIZキャスターと情報バラエティの『ゼロイチ』の進行役。さらに交代制で教養バラエティの『カズレーザーと学ぶ。』の進行を務めている。

 ショートカットの髪型が印象的な石川アナの魅力のひとつは、観るものを幸せに包みそうなほんわかとした雰囲気を漂わせている点にある。滑舌と姿勢の良さも若手らしからぬものがあり、ニュース原稿を読む際の“凜とした態度”も見逃せない。

 さらに注目は、5歳から13年間陸上競技の長距離走を続けていた経験があり、夢は「箱根駅伝の実況をすること」と語っている点だ。どうやら本人的にはスポーツ番組志望のようなのだが、彼女は大学3年のときにインターンでカンボジアのプロサッカーチームのアンバサダーを務め、SNSでの広報活動や現地での選手インタビューも経験しているだけに、驚くほどの才能を発揮する可能性は大。現在は情報バラエティを中心に活躍しているが、近い将来、スポーツ番組を担当している姿に期待したい。

スポーツキャスター・忽滑谷こころアナ

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忽滑谷こころアナ(Instagram@kokoro_nukariyaより)

 続く第4位は石川アナと同期の忽滑谷こころアナである。現在の主な担当番組は、早朝のニュース・情報番組『Oha!4 NEWS LIVE』の火曜メインキャスター、生放送の情報番組『バゲット』の隔週水曜レギュラー、そして『Going“!Sports&News』の日曜アシスタントとなっている。要は石川アナに先んじる形でスポーツ番組を担当しているワケだ。

 それもそのはず、聖心女子大学時代にはラクロス部に所属して週5日、午前6時半から身体を動かしており、当時は人一倍、日に焼けた肌だったことから“煮玉子”というあだ名をつけられていたという。今も健康的な小麦色の肌が印象深い忽滑谷アナは、バリバリのスポーツウーマンなのである。

『Going!』でも、その元気はつらつぶりが際立っており、ダイジェスト映像に合わせるナレーションでは、テンポの良い原稿読みを披露している。共演者のトークが盛り上がる最中、違和感のないタイミングでさらっと次のコーナーを促すシーンも多く、進行役としてもソツのない仕切りぶりを発揮している。

『箱根駅伝』などのスポーツ中継でも、その天真爛漫で明るいキャラクターを生かしての精力的な取材ぶりが印象的で、特に昨年開催された『2022北京冬季五輪』では現地リポートを担当。現場の興奮を余すことなくお茶の間に届ける大奮闘ぶりだった。

 今年はバスケットとラグビーのワールドカップ、さらに来年夏にはパリオリンピックと、大きなスポーツイベントが控えている。スポーツキャスターとして、忽滑谷アナにかかる期待は今後ますます大きくなっていくだろう。

報道のエース・岩本乃蒼アナ

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岩本乃蒼アナ(Instagram@noa_iwamotoより)

 さて、ここからいよいよベスト3である。その注目第3位は岩本乃蒼アナとなった。2014年入社だから、この4月には入社10年目を迎える。現在の主な担当番組は『news zero』の水・木アシスタントキャスター、金曜メインキャスターに選挙特別番組『zero選挙』の開票速報担当、『キューピー3分間クッキング』となっており、報道畑メインであることがわかる。

 特に『zero』に関しては2017年10月からアシスタントキャスターを務めていたが、昨年10月から金曜日のメインキャスターを担当することになった。もともと月〜木のメインキャスター・有働由美子の不在時にはメインを任されていたから、既定路線だったと思われるが、『zero』のメインとなると、局の女子アナでは“報道のエース”という認識があると同時に“ポスト・有働”の意味合いがかなり大きかったのではないだろうか。

 このまま経験を積んで、いずれはエースに……と思われたのだが、つい先日、今年5月からの休職を発表した。実は彼女は、2020年秋に同期入社した社員と結婚しているが、その夫が転勤することになったのだ。

 ちなみに、日テレには資格取得や留学、配偶者の転勤への同行などによる休職を可能にする“キャリアサポート休職制度”があり、目的によって最長3年まで休職が認められることになっている。岩本アナはこの制度を利用して休職し、夫の転勤地にある大学院に通い、災害報道の研究に励むという。

 大阪府出身で幼少時に阪神・淡路大震災を経験したことから、慶應義塾大学時代には防災士の資格を取得。『zero』でも地震や豪雨などの災害報道に何度も携わってきただけに、納得といえば納得である。

 岩本アナは数年後の仕事復帰についても前向きに検討しているようで、パワーアップして帰ってくる姿を楽しみに待ちたい。とはいえ、アナウンサーではなく、記者職での復帰の可能性もある。

次世代エース候補・岩田絵里奈アナ

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岩田絵里奈アナ(Instagram@erina_iwataより)

 続く第2位は、2018年入社の岩田絵里奈アナである。現在の主な担当番組は、ともに進行役として出演している『世界まる見え! テレビ特捜部』と『沸騰ワード10』、サブ司会を務める朝の情報番組『スッキリ』となっており、今や日テレを代表する情報・バラエティ番組の顔となっている。

 昨年の5月26日には東京ドームで行われた「プロ野球日本生命セ・パ交流戦 巨人対オリックス3回戦」で始球式を務め、10月クールの連ドラだった奈緒主演の『ファーストペンギン!』の第1話にも、ホテルの仲居役でカメオ出演したほどだ。

 その魅力は、なんといっても可愛い佇まいにある。特に笑顔の可愛さが印象的だが、ただ可愛いだけではなく、観ていて癒される存在でもあるのだ。アナウンサーとしての技量も確かなものがあり、進行役を務める番組では原稿読みもしっかりしているし、番組の尺も合わせられる。何より場の空気を読むのが上手く、話の途中でも違和感なく割り込んでCMに移行することができる。局アナとして最も重要な役割のひとつを完璧にこなしているのである。

 唯一、気になる点は、『スッキリ』がこの春の改編で終了してしまうことだ。果たしてそのあとに何か新しい番組を担当することになるのか。日テレの次世代エースの筆頭候補だけに大注目である。

日テレ不動のエース・水卜麻美アナ

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水卜麻美アナ(日本テレビHPより)

いよいよ注目の第1位である。この人で文句ないだろう。“日テレのエース”水卜麻美アナだ。現在の担当番組は、総合司会を務める『ZIP!』、アシスタントを務める『有吉ゼミ』、そして火曜MCを務める深夜のトークバラエティ『午前0時の森』の3本。なかでも『午前0時〜』は、もう1人のMC・若林正恭(オードリー)との名コンビぶりが際立っている。

 この2人が繰り広げる軽妙なトークは毎回爆笑モノで、水卜アナの話術の高さを堪能できるのだ。多くの番組でお笑い芸人と共演していることもあるだろうが、繰り出すネタの面白さやボケ方、ツッコミのタイミングなど、もはや本職と遜色ないほど。それでも、アナウンサーとしての役割を忘れることなく、必要に応じて進行に徹する面もある。

 いまだに『24時間テレビ「愛は地球を救う」』などの特番でも引っ張りだこだが、それはアナウンサーとしてのスキルの高さがずば抜けているからに他ならない。この春の改編では総合司会を務める『ZIP!』の放送時間が1時間拡大されることになり、まさに水卜アナの腕の見せどころとなる。

 また、今年2月には明治安田生命が今春新社会人となる学生1100人を対象にした“理想の上司”の女性総合ランキングで1位に輝き、7連覇を達成するなど、20代前後の若者からの人気も絶大だ。

 さらに、25日には俳優・中村倫也と結婚したことを電撃的に発表。まさに公私ともに絶好調だ。人妻になっても“日テレのエース”水卜アナの牙城は、まだまだ揺らぎそうにない。

ポスト水卜麻美は誰か

 ベスト5は以上のような顔触れとなった。30代が2人、入社5年以内の若手が3人で、世代的には比較的バランスの取れている布陣といえるが、問題が1つある。

 それは水卜アナの存在感が偉大すぎ、対抗馬が見当たらない状況なのである。現在、“ポスト水卜麻美”に最も近いのは岩田アナだが、1人だけでは心もとなく、対抗勢力も必要だろう。今回ランクインした石川アナと忽滑谷アナはその有力候補といえるが、より面白い存在なのが、2021年入社の黒田みゆアナと昨年入社の浦野モモアナだ。

 黒田アナは『スッキリ』の後番組『DayDay.』のMCに抜擢され、浦野アナは今年1月からお昼の情報バラエティ番組『ヒルナンデス!』のアシスタントをすでに任されている。両番組とも局が誇る目玉番組で、そこに起用されるということは、それだけ期待されている証しだろう。このフレッシュな女子アナ2人は今後、要注目である。

上杉純也/フリーライター

上杉純也/フリーライター

出版社、編集プロダクション勤務を経てフリーのライター兼編集者に。ドラマ、女優、アイドル、映画、バラエティ、野球など主にエンタメ系のジャンルを手掛ける。主な著作に『テレビドラマの仕事人たち』(KKベストセラーズ・共著)、『甲子園あるある(春のセンバツ編)』(オークラ出版)、『甲子園決勝 因縁の名勝負20』(トランスワールドジャパン株式会社)などがある。

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