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今後、多くの地方PR動画が世に氾濫することが想像に難くないなか、何を伝えたいのか、確たる戦略と地域に対する真剣な思い入れが成否を分けることになるでしょう。コンセプトの脆弱なものは見向きもされないことになります。
テレビCMと違い媒体費がかからないだけに、「面白くないもの」「思い入れが伝わってこないもの」「自己満足的なもの」に対して、視聴者はシビアかつ冷淡であり、決して自己伝播や拡散していきません。
また、地方PR動画は絶大な影響力をもたらし、大きく化ける可能性がある一方で、その効果を明確に測ることも困難です。しかし、それに乗じて制作担当者が芳しくない評価の言い訳にしたり、責任から逃げたりすることは許されません。
今後もしばらくは、地方PR動画ブームは続くでしょう。そうしたなかで、ほかの自治体の成功に安易に便乗し「PR動画の制作ありき」という発想のみで予算確保した瞬間に、大切な地域の税金を“ドブに捨てる”結果になることを、地方自治体の担当者は肝に銘じて取り組む必要があるでしょう。
(文=鷹野義昭/CM戦略アナリスト・マーケティングディレクター)
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