鷲尾香一「“鷲”の目で斬る」
無観客のミッドナイト競輪が大人気!ほぼ毎日開催、だが競輪自体は存亡の危機
文=鷲尾香一/ジャーナリスト
また、昨年9月には川口オートレース場で都市部では初となるナイターレースが実施された。最も多かった日は1日で約1.3万人が来場し、普通開催時の1日平均入場者数約5500人を大きく上回った。売上も1日当たり約1.8億円と普通開催の1日当たり売上額約1.4億円を上回っている。
打開策が見えたように思えるオートレースだが、不安材料もある。船橋オートレース場が廃場となったことに伴い、全体の売上高は再び減少すると見られている。同レース場は専用場外「オートレース船橋」が4月に開設し、地元ファンをつなぎ止める役割を担うが、それほど簡単だとは思えない。オートレースも競輪同様に、生き残りには新たな新規客の獲得策が必要だ。
(文=鷲尾香一/ジャーナリスト)