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高井尚之が読み解く“人気商品”の舞台裏

千円超で「安くない」コメダ、異常な心地良さの謎…店員が客に勝ってしまうスタバと真逆戦略

文=高井尚之/経済ジャーナリスト・経営コンサルタント
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 近年はコンビニエンスストアも店舗の一角にイートイン席を増やしており、店内で買った100円コーヒーを座席で飲めるが、「くつろぎ」や「居心地」といった視点では厳しい。東京都心や地方のコンビニで周囲の客を観察したことがあるが、みんな“止まり木感覚”で利用していた。

 よく知られているように、コメダの本拠地は愛知県名古屋市で、喫茶店を自宅の居間や会社の応接室代わりに使う当地の消費者と向き合ってきた。そうした普段使いに対応する姿勢が外観から店内まで貫かれている。

 ただし、本当の勝負はこれからだ。開業需要が一段落した後も人気が衰えず、コメダが出店した各地域で1日に数百人が訪れる。そしてモーニングや新聞・雑誌を読むのを楽しみに来るお客さんが当たり前になった時こそ、「名古屋型の喫茶文化が定着」となるはずだ。 
(文=高井尚之/経済ジャーナリスト・経営コンサルタント)

高井 尚之(たかい・なおゆき/経済ジャーナリスト・経営コンサルタント)
1962年生まれ。(株)日本実業出版社の編集者、花王(株)情報作成部・企画ライターを経て2004年から現職。出版社とメーカーでの組織人経験を生かし、大企業・中小企業の経営者や幹部の取材をし続ける。足で稼いだ企業事例の分析は、講演・セミナーでも好評を博す。10月28日に新刊『なぜ、コメダ珈琲店はいつも行列なのか?』(プレジデント社)を上梓。これ以外に『カフェと日本人』(講談社現代新書)、『「解」は己の中にあり』(講談社)など、著書多数。
E-Mail:takai.n.k2@gmail.com

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