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外食や小売業のお得なセールなども、利用できるのは時間的余裕のある高齢者や主婦、学生である場合が多い。一般の会社員は、せいぜいお得なサービスを打ち出す飲食店を見つけて、わずかな節約に励む程度だろう。
そして、今回のリポートでもわかるように、この官製キャンペーンのしわ寄せは、最終的には低賃金・長時間労働を余儀なくされている飲食業やサービス業の現場で働く従業員に向かうのが実態だ。こんな無理のあるキャンペーンを続けていたら、ますます格差が広がるだけではないだろうか。
史上初のプレミアムフライデーとなった2月24日、牛丼チェーン大手の「吉野家」では限定メニューの「半丼」が提供された。おそらく、1980年代まで官公庁や多くの企業で当たり前だった「土曜半休=半ドン」にかけた名称で、白飯に牛皿と豚皿がつき、相がけをして楽しめるというもの。価格は450円(税込/以下同)だ。
吉野家はプレミアムフライデー限定の半丼を販売
吉野家の半丼
だが、記者が店内を見回した限り、半丼を注文している客はほとんどいなかった。いつもと同じ「ノーマルフライデー」を戦い抜いた普通の会社員たちが、プレミアムフライデーなどまるでなかったかのように、黙々と380円の牛丼並盛をかき込んでいた。
(文=鉾木雄哉、福田晃広/清談社)
吉野家の半丼
だが、記者が店内を見回した限り、半丼を注文している客はほとんどいなかった。いつもと同じ「ノーマルフライデー」を戦い抜いた普通の会社員たちが、プレミアムフライデーなどまるでなかったかのように、黙々と380円の牛丼並盛をかき込んでいた。
(文=鉾木雄哉、福田晃広/清談社)
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