1本5千円のワインボトル入り高級茶がバカ売れ…ロイヤルブルーティーの「全員ハッピー」戦略
プレミアム商品と中小企業
プレミアム商品は大企業より中小企業で展開するほうがうまくいく場合も多いのではないか。なぜなら、プレミアム商品は尖った(ある意味、非常識な)商品で、高価格だ。こうした商品を打ち出すには、意思決定に多くの人が関与したり、強い権限を持つオーナー社長ではない場合が多い大企業においては難しいのではないか。このような筆者の疑問に関して、吉本氏はこう答える。
「なかなか一概には言えない部分がある。たとえば、消費者向けに商品をアピールするには、やはり大きな資金が必要となる。そのため、資金力のある大企業が有利に展開できる側面もある。極端なことを言えば、普通の商品でも、大量広告などによりプレミアム化することも可能かもしれない。また、中小企業でも保守的な企業は少なくないだろう。しかし、確かにチャレンジ精神のようなものがあるか否かは重要なポイントかもしれない」
昨年の11月11日には直営店「ロイヤルブルーティー六本木ブティック・THE T BAR」をオープンさせるなど、今後、RBTJの挑戦はますます活発になっていきそうだ。
(文=大崎孝徳/名城大学経営学部教授)