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渡辺陽一郎「いちばん詳しい『人気の新車』完全ガイドシリーズ」

日産「ノート」異例の長期人気の“意外な”理由…ポイント総チェック&総合評価!

文=渡辺陽一郎/カーライフ・ジャーナリスト

選ぶときに確かめたい3つのメリット

・視界の良いコンパクトなボディは、小回り性能も良いので運転しやすいです。

・居住空間にゆとりがあり、特に後席の足元空間はLサイズセダン並みに広いです。

e-POWERはエコ/Sモードにすると、アクセル操作で速度を自由に調節できます。

後悔しないための3つの要チェックポイント

・荷室は特に広いとはいえず、後席を畳むと拡大した荷室の床がデコボコします。

・e-POWERはノーマルエンジン車に比べてボディが180kg重く、走行安定性が今一歩です。

・緊急自動ブレーキの作動上限速度は、車両に対しても時速80kmにとどまります。

こんなユーザーにおすすめ

 全高が1550mm以下なので立体駐車場を利用しやすく、取り回し性も良いので、買い物などに適しています。さらに居住性も優れ、4名乗車時も快適なので、ファミリーカーとしても使いやすいです。車間距離を自動調節できるクルーズコントロールも用意されるので、ノーマルエンジン車を含めて、長距離の移動にもピッタリです。

今後のモデルチェンジ予想

 現行型は2012年に発売されたので、約6年を経過します。ただし、2016年にe-POWERを加えたときにフロントマスクを大幅に刷新しました。しかも、売れ行きは今のところ堅調なので、最近の日産が国内の新型車投入に冷淡なことも考えると、次期型の発売は2020年以降かもしれません。購入時期を延期する必要はないと思います。

最近の販売状況と安く買うための商談方法

 冒頭で触れたように、ノートの売れ行きは小型/普通車のトップ水準です。大量の販売を保つ必要があるので、購入条件も好転しています。買うときには、ライバル車を相手に値引き額や下取り車の売却額を競わせると良いでしょう。ノーマルエンジンの競争相手は、「フィット」「ヴィッツ」「デミオ」「スイフト」などです。ノートe-POWERの競争相手は、「フィットハイブリッド」や「アクア」です。

リセールバリュー/数年後に売却するときの価値

 ノートは発売から6年以上、ノートe-POWERも2年以上を経過するので、中古車市場における流通台数は増えています。希少性は乏しいですが、ノーマルエンジン搭載車の査定額は、3年後で新車時の40%前後です。ノートe-POWERは人気が高く、50%前後の好条件で売却できる場合もあります。

渡辺陽一郎/カーライフ・ジャーナリスト

渡辺陽一郎/カーライフ・ジャーナリスト

1961年生まれ。神奈川大学卒業。1985年に自動車雑誌を中心に扱うアポロ出版株式会社に入社。その後、同社で複数の自動車雑誌やアウトドア雑誌を手掛け、1989年に自動車購入ガイド誌「月刊くるま選び」の編集長に。1997年にはアポロ出版株式会社の取締役も兼任。2001年6月に40歳を迎え、同月に「カーライフジャーナリスト」の肩書でフリーランスに転向。

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