「余計なこと」を捨てて「あり得ないこと」を目指す…ビジネスの迷いと恐怖を断ち切る方法
「余計なこと」に手を出してしまう「迷い」をどうコントロールするか
最後に、どんな経営者でも迷いを感じているはず。その迷いが「余計なこと」に手を出してしまうことにつながる。では、そうならないためにどうすればいいのか。
氏家氏の言葉を借りて説明しよう。
それは、「カッコイイ人」や「いい人」になろうとしていないかどうかをチェックするということだ。「他者からこんなふうに見られたい」「世間にこう思われたい」という見栄はプラスに働くこともあるが、往々にして足を引っ張る要素になる。「余計なこと」は見栄から生まれる。これは肝に銘じておきたい。
もうひとつ大事なことは、恐怖とどう向き合うかということだ。「余計なこと」だとわかっていても、やめてしまったらお店が赤字になるかもしれない……というのは自然に湧き上がる恐怖だろう。
しかし、恐怖心を手放すことは可能だ。たとえば、意図的に業績を落とすというやり方がある。ケンズカフェ東京も、経営に影響の出ない範囲で前年や前期よりも低い数字を目標にしたことがあるという。
確かに、このやり方は個人経営店や小さな会社だからこそできることだろう。しかし、会社の中のひとつの組織においても、氏家氏の考え方や意思決定の仕方はおおいに参考になるはずだ。
「余計なもの」を断ち切ることで、強いブランド、強いビジネスを展開することができる。経営を一歩前に進めるために必読の一冊だ。
(文=編集部)
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