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30年改革で国費投入判断=基礎年金の給付底上げ―政府検討

記事提供元=時事通信社
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 政府は17日、2025年の年金制度改革で焦点となっている基礎年金(国民年金)の給付水準底上げ策について、国費投入などによる本格実施の可否を30年の次期改革に合わせて判断する方向で検討に入った。実施する場合、将来的な増税が見込まれるため、慎重な対応が必要と判断した。24日開会の通常国会に提出する関連法案に盛り込む。

 少子高齢化でも年金制度を維持するため、「マクロ経済スライド」という仕組みにより、収支の均衡を目指して、給付水準を少しずつ抑えている。給付水準の抑制は、厚生年金では26年度に終了するが、財政が脆弱(ぜいじゃく)な基礎年金は57年度まで続く見通し。現行のままでは、基礎年金が主な収入源となっている人が貧困に陥るリスクがある。

 そこで政府は、厚生年金の積立金と国費を投じて、基礎年金の水準を3割程度引き上げる案を検討。財源確保に向け、27年度以降も厚生年金の水準抑制を継続できるようにする。ただ、与野党から示された懸念を踏まえ、底上げ策のうち、増税につながる国費投入に関して、29年の年金財政検証や経済情勢を勘案して慎重に判断する。(了)
(記事提供元=時事通信社)
(2025/01/17-20:27)

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