携帯トイレ/108円
お盆シーズンの帰省ラッシュ。高速道路で果てしない大渋滞に巻き込まれ、いつまで経ってもパーキングエリアにたどり着けない……なんてシチュエーションも訪れるかもしれない。特に、子どもがいる場合のトイレ事情は深刻だ。
こんなときにキャンドゥの「携帯トイレ」が活躍するものかと思いきや、実物を購入したユーザーからは、車の中で子どもが使ったら、シャーッと下に漏れてしまって大変だった……なんて報告も上がっている。携帯トイレなのに、その下にビニール袋を敷かなければ安心して利用できないというのは、もはや商品としての役目を果たせていないのではないか。
なぜこんな現象が起こるのかというと、この商品は袋の中に入っている砂状の尿凝固剤の吸水速度が遅く、おしっこを出している速度がそれを上回ってしまうことがあるかららしい。トイレの危機を救ってくれるはずのアイテムが、さらなる危機を呼んでしまうようでは元も子もないだろう。
スティックのり/108円
夏休みには、子どもの工作の宿題などが立て込みがち。安価で何本も買うことができる100円ショップのスティックのりは、思わず手が伸びそうになる商品だが、購入前に冷静になってほしい。
実をいうと100円ショップの文房具は、まさしく“安物買いの銭失い”の典型的なジャンルとして悪名高いのだ。キャンドゥの「スティックのり」も例に漏れず、たとえ108円でも、避けるのが賢明だといわざるを得ない。
このスティックのりは、とにもかくにも粘着力の弱さがネック。「買うべき・買ってはいけない調査班」でも検証してみたが、有名ブランドののりは塗布後すぐにくっつくのに対し、こちらは結構な時間を要してしまった。何度か貼り直しているうちにのりの塗布量も増えてしまったし、結果的には、最初から有名ブランドののりを買ったほうがコスパがよさそうである。
シンクにピタッ! 貼りつくスポンジ キッチン用/108円
夏バテでダルくなりがちなこの季節。100円ショップには、毎日の洗い物を手助けしてくれる便利グッズがあふれているが、キャンドゥの「貼りつくスポンジ」は、あまり役立ちそうにない。
この商品の触れ込みは、シンクにそのまま貼りつけることでスポンジ受けのスペースを節約できる……というものだが、実際のところ、そう簡単には貼りついてくれないのだ。本体のスポンジの片面が粘着質になっており、その本体ごと洗剤で泡立て、油汚れなどを落とすという仕組みになっているため、くっつかなくても当然だといえる。シンク側が濡れていると余計に貼りつきにくくなるし、買い控えたほうが無難な商品だろう。
キャンドゥのサマーアイテムは、暑さ対策として実用的な商品がたくさん揃っているが、なかには今回紹介してきたように、使い勝手がイマイチなものもいくつか紛れ込んでいる。こうした残念グッズはちゃんとスルーし、買って得する商品だけを手に入れ、快適な夏を過ごしてほしい。
(文・取材=「買うべき・買ってはいけない調査班」from A4studio)