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ラーメンは要注意
ただし、てんかんの人に注意してほしいことがあります。てんかんの薬を服用している時は、化学調味料(グルタミン酸ナトリウムなど)の摂取を、極力やめるべきです。報道によると、池袋の暴走事故を起こした金子容疑者は、「駅の近くでラーメンを食べて車に乗った。歩道に突っ込んだ記憶はない。疲れて居眠りをしていたので、覚えていないのかもしれない」と供述しています。
池袋は、全国でも有数のラーメン激戦地ですが、そのラーメンには大量の化学調味料が含まれている可能性があります。化学調味料をたっぷり使って濃厚なスープをつくらないと、激戦地で生き残れないからです。金子容疑者は、そういったラーメンを食べた可能性があるわけです。てんかん患者であり医師でもある人物が、てんかんの薬と化学調味料の相互作用を知らなかったのでしょうか。
化学調味料と、てんかんの薬の主な成分であるアレビアチンを一緒に摂取すると、どんなことが起きるのでしょうか。『飲食物・嗜好品と医薬品の相互作用』(薬業時報社)では、「急激な吸収により中毒を発現し、全身倦怠や心悸亢進を起こす」と指摘しています。
アレビアチンは、てんかんのけいれん発作や、自律神経発作、精神運動発作を抑える成分です。化学調味料をたっぷり使っているラーメン店や中華料理店は、「抗てんかん薬を服用している人は、注意してください」といった表示を出すべきではないでしょうか。
(文=郡司和夫/食品ジャーナリスト)
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