家を片付けられない人の5つの原因、超簡単な解決法…「やらないことを決める」がカギ?
(2)元に戻すのが苦手
筆者もこのタイプでして、“やりっぱなしのパナしちゃん”というあだ名がついておりました。そしてこれは遺伝し、今では息子がパナ男になっています。このタイプはとにかく使う場所の近くに置くこと、アクションを減らすことが大切です。収納場所までの歩数や、蓋を開けたり扉を開けるアクション数を少なくし、ワンアクションで戻せるようにする工夫が必須です。
(3)どこに何を置いたらいいかが決められない
実は一番多いのがこのタイプです。家の中で誰に遠慮をしているのか? どれだけ正しい正解を求めているのか? というほど、昨今ではSNSの美しい収納に惑わされ過ぎて決められない傾向があるのです。まずは、家の中のどこに誰を収納するか? から決めてください(笑)。部屋の役割を決め、そこで何をするのか? 見た目よりもまずは合理的、効果的に出し入れしやすい場所を探しましょう。もう一度、今の家に引っ越ししてくるとしたらどこに何を置くか? 考えてみてください。
(4)生活が手一杯で時間や気力に余裕がない
最近では、働いて、子供を育てているパパやママも多いので、このタイプが増えています。ですが、この状況を打破するには、一度家の中をリセットし、管理することを減らす必要があります。今やっていることは本当に自分がやるべきか? 誰かに頼めないか? 家族に手伝ってもらえないか? 根本的な見直しをしましょう。このタイプはまずは「やらないことを決める」ことが大切です。片付けも、なんならプロに頼み。自分でやるのをやめるという選択もありでしょう。
(5)そもそも口ばかりで片付けられることを希望していない
実は意外といらっしゃるのはこのタイプ。情報や一般的な考え方に流され、片付けなければと思い込んでいるけれど、別段困っていなかったというタイプ。情報に踊らされ、SNSや情報から得られるピカピカの家と自宅を比較してしまうタイプ。「なぜ私は片付けられないんでしょう?」というご相談を受けていると、実はその人が困っていないからだったということがあるのです。
家の中は誰かに見せることを目的にしているのではありませんし、誰かが来るから片付けるのではありません。家でくつろげたり、物の出し入れに不便を感じていない、自身や家族が心地よいことが何より大切です。
先ほどの(1)〜(5)に該当する方は、ぜひこの後の連載にご期待くださいませ。
(鈴木尚子/文=SMART STORAGE代表取締役、マスターライフオーガナイザー)