片づけられない人の6つの習慣…「とりあえず取っておく」で“死蔵”モノだらけに
片づけはストレスフリーに生きる近道! 元片づけられない収納スタイリスト・整理収納アドバイザー吉川永里子です。
7月から「片づけ」をテーマに、働くオトナが今よりもっと快適に生きるためのヒントをお届けしています。前回は、片づけられない人でもできる“整理の5ステップ”をお伝えしました。2回目は、片づけが苦手な方によくある「あるある行動」についてお届けします。
片づけが苦手な人がついやってしまう行動
私もかつて片づけられない女だったので、その当時は片づけが苦手な人がやってしまいがちな行動をとっていました。片づけが苦手・できない人は、第一に正しい片づけ方を知らないことが多く、そのためついうっかり、苦手な人が陥りがちな行動をとってしまっています。
片づけ方が苦手な方がとってしまうあるある行動は、いくつかあります。例えば次のような6つです。
1.一気に片づけようと、まとまった時間を取ろうとする
2.心配だからと、ついストックをたくさん買い込む
3.とりあえず取っておこうとして袋にしまう
4.言い訳が多く、すぐやらずに先延ばしにする
5.処分するモノを売ろうとして、いつまでも手放せない
6.見えないように棚や引き出しの隙間に突っ込む
今回は、6つの行動のうち、前半の3つに着目します。
一気に片づけようと、まとまった時間を取ろうとする
片づけが苦手な方は、片づけにとても時間と労力がかかると思っています。だからゴールデンウィークや年末の休みなど、まとまった休みのタイミングに片づけようと考えます。
でも、片づけってそんなに一気に終わりません! まして、片づけが苦手な人ならなおさらです。
私たちのような片づけのプロと一緒に行うなら別ですが、自分一人で片づけるなら、コツコツやるのが基本。毎日5分とか毎週末30分とか、コツコツ時間をつくって、少しずつでいいから片づけを進めましょう!
片づけを始めるタイミングは、片づけたいなと思ったその瞬間がベスト。まとまった時間を取ろうとしていたら、いつまでたっても片づけはスタートしませんよ!
心配だからと、ついストックをたくさん買い込む
別にゴミや要らないモノを溜め込んでいるわけではないのですが、片づけられない人がいます。それが、あらゆるモノをストックし過ぎな人です。
洗剤、テッシュペーパー、化粧品、ラップやゴミ袋などの日用品。ペットボトルの水、缶詰、乾物、お菓子、コーヒーなど多種多様な食品。子どもがいる場合は、オムツやお尻拭き、まだサイズの大きい洋服なども買い込みがちです。
ストックをたくさん持ってしまう人は、総じて心配性なところがあります。足りなくなるかも? まだあったかしら? 次はいつ特売になるかわからないし! と、不安な気持ちからついつい買ってしまいます。ただし、そのうち使うモノだとしても、ストック量が過剰だと収納スペースを圧迫してしまいます。
まずは、在庫がなくなって必要になるまで買わない! というルールを設定し、過剰なストックを減らす生活を心がけましょう!
とりあえず取っておこうとして袋にしまう
これは片づけが苦手な人のほとんどがやってしまう、あるある行動です。さらにこの行動が、余計に片づかない環境をつくってしまうという、絶対にやめたい悪習慣です。整理収納サポートで多くのお宅に伺っていますが、そこで見るのは、紙袋やビニール袋にガサッと入った、書類や小物の数々。
テーブルの上に散らかっているモノを、とりあえずまとめて入れて部屋の隅によける。
とりあえず袋に入れる→部屋の隅によける→また別のモノの塊をとりあえず袋に入れる→部屋の隅によける――。こうやって繰り返されていくことで、モノがごちゃっと入った袋が地層のように部屋に溜まっていきます。
袋の中に入れたモノは見えないので、何がどこにあるのか、まったくわからなくなり、結局すべて死蔵することになります。部屋を見渡してみて、分類されていないままモノがごちゃごちゃ入っている袋があったら要注意!
見えないモノはないのと同じです。今すぐ袋から「全部出し」して、中身が見えるようにしましょう。
行動を変えれば片づけられるようになっていきます! 少しずつでOK! 小さな範囲でOK! 袋1つでもいいんです。思い立ったときに整理して、モノを減らす行動を意識してください。
次回は、片づけが苦手な方がしてしまう「あるある行動」後編をお届けしますね。どうぞお楽しみに。