蔓延する工業的甘味料が危険!がんや老化促進の恐れ コンビニ惣菜&弁当、清涼飲料水、菓子…
今年はエルニーニョ現象のため、天候が不順で作物の生りが心配されましたが、全国的に見ると予想したほどひどい状況にはなっておらず、胸をなでおろしている農家の方々も多いのではないでしょうか。とはいっても、大きな被害を被ってしまった地域もあるでしょう。その方々にはお見舞いを申し上げます。
今年の天候に関しては、まだまだ安心はできず、暖冬ということがささやかれており、それはそれで冬にできる作物にいくばくかの影響があるのではないかと懸念されています。いずれにしても、農業をはじめとして自然相手の第一次産業はたいへんです。私たち消費者も、もう少しそのあたりの理解を深めていかなければならないと、つくづく思います。
実りの秋の楽しみはいろいろとあると思いますが、果物もそのうちのひとつです。梨、イチジク、ぶどう、りんご、柿など、地方によって違いもありますが、この季節はおいしい果物が市場に出回ります。果物にはそれぞれに独特の植物栄養素が含まれていますので、大いに召し上がっていただきたいところです。
植物栄養素というのは、私たちの生命の維持に絶対的に必要な必須栄養素とは違いますが、健康のレベルを高め、老化を遅らせる働きや、体内で必然的に発生するがん細胞の増殖を抑制するといった働きを持つ、植物だけが持っている自然の化学物質のことです。ベータカロテンやリコピン、アントシアニンを含むポリフェノール類、イソフラボン、カプサイシンなどは、その仲間です。
しかし残念なことに、日本はほかの国々に比べ果物の消費量が少ないといわれています。その理由のひとつとして、果物に含まれている果糖(フルクトース/fructose)が中性脂肪を増やし、結果、太りやすくなるというデマが挙げられます。確かに、あまりにも大量に果物ばかりを食べたら、それは太るでしょう。それは果物に限らず、何を食べてもその中に糖に分解されるものが入っていれば太る要素はあります。要は限度の問題ということです。果物を食べることで得られる恩恵は計り知れませんし、また、日常で食べる果物程度の量で太るなんてことはあり得ません。
果物は朝食べるのが良いとされていますが、これには根拠があります。まず私たちの体は、朝、目覚めてすぐには活動できません。ゆっくりと始動し、それに伴って消化器官もゆっくりと動き出します。そして一日のうちで、消化器官が初めにやりたがっていることは、実は排泄です。だから、いきなり、消化に手間取り、排泄を滞らせるようなものを食べるのは得策ではないのです。
果物を食べると、自然と排泄が促されます。そして果物は、私たち人類にとって最も消化が容易な食物でもあるのです。だから消化に負担がかかりません。まだ完全に目覚めていない消化器にとっては、果物が最適です。それは、人間が長きにわたって樹上生活を続けてきたからでしょう。その間、果物が身近な存在としてあったため、常にビタミンCが補給できる状況下で生きていたので、ビタミンCを合成する能力さえ捨て去ってしまったという、不測の事態も起きてしまいましたが。ともかく朝一番で果物を頂くことには大いに意味があります。
両手に乗るくらいの量を1サービングといいますが、その程度の量は毎日食べたほうがいいと思います。ただし、食事の直後に果物を食べることはおすすめできません。それは、果物の持つ成分が、胃液の働きを薄めてしまう可能性があるからです。果物は空腹時に頂くのがいいのです。