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南清貴「すぐにできる、正しい食、間違った食」

サラダ油や醤油、コーンフレークも人体に危ない!危険な遺伝子組み換え食品が野放し!

文=南清貴/フードプロデューサー、一般社団法人日本オーガニックレストラン協会代表理事

 現在行われる節分の「豆まき」は、この追儺の名残りだといわれています。生の豆を使うと、拾い忘れた豆から芽が出てしまい、そうなると災いが起こるので縁起がよくない、という言い伝えがあり、炒った豆が使われるようになったともいわれています。炒るは「射る」を意味し、豆は「魔目」という意味で、つまりは「魔の目」を「射る」ために行うのが豆まきの起源です。

 豆まきの正しいやり方も、ご存じない方が多くなってしまいました。正しい手順は以下の通りです。

1.炒った豆を前日から神棚に御供えする
2.当日は、日中ではなく、鬼がやってくるといわれる夜に豆をまく
3.豆は、家長もしくは年男がまく
4.家の奥の部屋から順に行う
5.窓などから外に向かって「鬼は外」と言いながら豆をまく
6.最後は玄関から豆をまき、鬼を追い出してから窓を閉める
7.6までを終えてから「福は内」と言いながら屋内にも豆をまく

 せっかく節分の豆まきをやっているお宅でも、お父さんが鬼の役を演じたりしているようですが、これは間違い。家長であるお父さんは、豆をまくほうですので、くれぐれもお間違いのないように。鬼はいなくても一向に差し支えないのです。

 まいた豆を、年の数だけ拾って食べるというのも面白い風習です。年の数だけ豆を食べることで、年齢と同じ数だけ福を身体に取り入れることができ、ひいては、その一年を健康ですごすことができるというのがその意味ですが、豆まきに使われる大豆は昔から五穀(米・麦・あわ・きび・豆)と呼ばれるもののひとつで精霊が宿るとされ、神事にも使われてきました。日本人らしい発想で、昔から大豆がいかに重要なものであったかがうかがい知れます。縄文時代の遺跡からは大豆の出土例がありますし、『古事記』にも大豆のことが書かれていますので、日本人と大豆とのお付き合いは、相当の長きにわたっているということでしょう。

遺伝子組み換えだらけの大豆

 大豆は自家採種しやすい植物ですが、連作障害を起こしやすいため栽培には工夫が必要で、連作を避けて輪作を行い、次年には違う作物を作付けするのが通常です。しかし、これは考えようによっては、栽培規模拡大の障害ともなるわけで、それが日本での大豆栽培の減少につながっているという見方もできます。

南清貴

南清貴

フードプロデューサー、一般社団法人日本オーガニックレストラン協会
代表理事。舞台演出の勉強の一環として整体を学んだことをきっかけに、体と食の関係の重要さに気づき、栄養学を徹底的に学ぶ。1995年、渋谷区代々木上原にオーガニックレストランの草分け「キヨズキッチン」を開業。2005年より「ナチュラルエイジング」というキーワードを打ち立て、全国のレストラン、カフェ、デリカテッセンなどの業態開発、企業内社員食堂や、クリニック、ホテル、スパなどのフードメニュー開発、講演活動などに力を注ぐ。最新の栄養学を料理の中心に据え、自然食やマクロビオティックとは一線を画した新しいタイプの創作料理を考案・提供し、業界やマスコミからも注目を浴びる。親しみある人柄に、著名人やモデル、医師、経営者などのファンも多い。

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