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2023.07.04 00:10
2016.01.17 00:11
森真理「きれいで元気になるための栄養学」
ラーメンもカレーも…同じものを食べても太りにくい食べ方!食べる量を減らせる!
カレーを食べるなら、最初に付け合わせのサラダを食べて、野菜の入ったカレールーの部分を食べて、一段落してからご飯と一緒にルーを食べるようなイメージです。それも一気食いなどせず、ゆっくり噛んで食べてください。ラーメンを食べるなら、なるべく野菜が多くトッピングされたメニューを選び、糖質の麺から食べるのではなく、野菜から食べるようにしてください。
一日の中でもっとも空腹を感じるタイミングは朝食前だと思いますが、そのタイミングで最初に何を食べるかが特に重要です。それは、朝食時にスローカロリーな食べ方が実践できるとその後の満腹感も持続するので、昼食前の空腹感もなく、昼食時の糖質吸収も緩やかになる「セカンドミール効果」が期待できるからです。
また、間食時にはお菓子やケーキ類など糖質過多なものを食べることが多いですが、そのタイミングでも、なるべくスローカロリーが実践できるような食べ方ができるといいでしょう。
リンゴや柑橘系の果物には水溶性の食物繊維が、プルーンなどのドライフルーツには不溶性の食物繊維が豊富に含まれます。寒天は海藻ですし、きな粉やオカラなどの大豆製品、ナッツ類もスローカロリーになります。また、ヨーグルトなどの乳製品も同時に食べる糖質の吸収を穏やかにするので、スローカロリーの働きがあります。そのようなものをうまく間食に取り入れることがポイントとなります。ただし、間食は成人で1日200kcalという推奨量がありますので、あくまで摂りすぎは控えてください。
以上のように、脂肪を蓄えやすい冬の時季には、特に糖の吸収を穏やかにするスローカロリーの食べ方を実践することで、体脂肪をためにくい身体づくりが可能となります。
ちなみに、糖質を「悪」として極端に制限する人が増えていますが、糖質は明らかに人が必要としている栄養素ですし、脳にとっては唯一のエネルギーですので、極端に制限をするよりも吸収の仕方を穏やかにする方法が得策だと思います。
(文=森真理/武庫川女子大学国際健康開発研究所講師、管理栄養士)
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